もうひとつのジャズの流れ
ニューオーリンズで生まれ、シカゴに移り、ニューヨークに伝わり、踊る音楽からミュージシャンのアイデアと技術で聴かせるスタイルが生まれた“ジャズ”。
このニューオーリンズ発 シカゴ経由 ニューヨークの流れは、ヨーロッパ音楽の教育を受けたアフリカ由来の人が関わっているので、主流の管楽器はトランペットやトロンボーンというヨーロッパのオーケストラでも主流の楽器です。
方や。
ジャズといえば、メジャーな楽器にサクソフォン=サックスがあります。
この楽器の流れは、ニューオーリンズ発 シカゴ経由 ニューヨークの流れとは別なのだそうです。
禁酒法時代、シカゴのように、庇護者の元、お酒と音楽を愉しむ場が営まれている場所がほかにありました。それが“カンザスシティ”。
ここでも、お客を愉しませる音楽が必要ということで、比較的誰にでも演奏できる楽器であるサックス奏者が増えたそうです。
そして、ニューヨークでジャズでいい仕事ができる、と聴いたサックス奏者がどんどんニューヨークに移って来ることで、モダンジャズにサックス奏者も加わるようになったのだそうです。