自分にふさわしい権利
過去、いろんな方が、さまざまな形で、
「自分の考え方が人生に影響を与え、思考が人生を創る」
という真実を伝え、それゆえに、
「どう考えるかを意識する」大切さを説いています。
アラン・コーエンさんも著書「癒しのマスター・キー」(赤司桂子訳)の中で、思考/マインドの重要性を折に触れて、伝えています。
そのひとつとして、「あなたにふさわしい権利」という章があります(p76)。
アラン・コーエンさんによると、私たちが“神”との関係を築くとき、自分の役割を少なくとも次に上げる3つから選択したうえで神を信じている、そうです。その3つとは、「物乞い」、「下僕」、そして「神の子」です。
「物乞い」は、「自分へのメリットを受け取る権利がなく、神の慈悲のみを乞う」という思考を持っている状態です。
自分には得るための権利も資格もなく、選択権がないと信じている状態です。
「下僕」は、「神を喜ばせるために絶え間なく働かなくてはならない」という思考を持っている状態です。
いつもご主人(神)のご機嫌を伺いながら、行動を決めている状態です。神が喜ぶことをしたらご褒美がもらえる、と信じている状態です。
「神の子」は、「神の王国に住み、豊かさの全権利と特権をもっている」という思考を持っている状態です。
自分のままで王国のすべてのギフトを受け取れると信じている状態です。
自分を証明する必要もなければ、よく見せようとする必要もない状態です。
この3つの状態から自分がどれかを決めることで、受け取るものが決まる、とアラン・コーエンさんは言います。
欲しいものを乞うか
なぜ欲しいかを証明しようするか
ただその権利を宣言するか
この3つの状態のどれであるかを自分で決めることができる、と伝えています。
アラン・コーエンさんは、この3つの状態を、「宝くじの当選券を持っている」例で、より具体的に説明してくれています。
宝くじの当選券を持っている状態で、
「当選券を換金する資格がない」と思うか
「当選券を換金するには、どんな仕事をしなければなりませんか?」と伺うか
「ただ当たりくじを係の人に差し出して、当選金を受け取るか」
“神”、をお金に限らず、健康や、その他、あらゆる形の豊かさを含めた“富”に置き換えたとき、3つの関係性の状態から、自分と富の間に、どんな関係性を選択しますか?
「自分には望む富を得る資格がなく、富を与える側に委ねられている」
「自分が望む富を得るためには、富を与えてくれる側の気分を満たすことをしなければならない」
「自分が望む富を得る権利は既に与えられていて、その権利を行使するだけでいい」
その選択権は私たちに在る、委ねられている、
と、アラン・コーエンさんは伝えています。
※アラン・コーエンさんは著書「癒しのマスター・キー」において、
神を生きとし生けるものを司る生命力と同等であるとしています。
神は人ではありませんが、分離した存在でもなく、私たちを生かし、私たちを通じて神自身を表現するパワーだとしています。