自分がやっていることが無駄なんじゃないか?というエゴの声が聞こえてくるときに思い出す話
森が燃えていました
森の生きものたちは
われ先にと
逃げて
いきました
でもクリキンディという名の
ハチドリだけは
いったりきたり
くちばしで水のしずくを一滴ずつ運んでは
火の上に落としていきます
動物たちがそれを見て
「そんなことをして
いったい何になるんだ」
といって笑います。
クリキンディは
こう答えました
「私は、私にできることをしているだけ」
(※出典 辻信一監修「ハチドリのひとしずく」光文社刊)
この話は、明治学院大学国際学部教授の辻信一さんが、南米のアンデス地方に暮らす先住民族のお友だちから聞かれたものを訳し『ハチドリのひとしずく』として出版され広く知られるようになった話で、私はギタリストの方から教えてもらいました。
この話は、「私は、私にできることをしているだけ」というクリキンディの言葉で終わっているそうです。
山火事はどうなった?
動物たちは?
ハチドリは?
について、その後のことには一切、触れていないそうです。
自分の意識、潜在意識の変容を行うことを実践していても
思うように結果として現れないとき
「自分がやっていることに意味はあるんだろうか?」
と、エゴが囁いてくることがあります。
そんな、エゴがココロを折りそうにしてくるとき
(幸いにしてハートが折れることはないのですが、ハートとのつながりが不安定な時は、ココロが折れそうになります)
この話を知っていてよかったなぁ・・・ と思うのです。
山火事が消えたかどうか
という結果にまったく触れていないお話。
ただ、「私は、私にできることをしているだけ」というハチドリの姿勢に、リスペクトを抱くとともに、自分もそう在ろう、と思い出すのです。
加藤シャンティ徳子さんも著書「現実は脳ではなくハートでつくる」の中で
今のあなたがこの人生でなり得る最高の自分である必要はまったくありません。今のあなたがどのような状態でも全く問題はありません。今の時点での精一杯を生きるあなたであればいいのです。ハートの導きに従って、自分という美しい花が花開くように、毎日を大切に生きて、今の自分をいつくしみながら、今この瞬間にできることを自分らしく精一杯していけば、あなたという美しい花が花開く時が自然にやってきます。
と、述べています。
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