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それは“大きなニュース”です
私たちのカフェでは生演奏を開催していることもあり、また音楽愛好家の方がお客さまに多いこともあって、よく、音楽のことが会話の話題になります。
そんな会話でよく聞くのが
「絶対音感はそこまで重要ではない」
というお話。
“相対音感”は大切だけど、という話題になります。
とはいえ。
「絶対リズム」というのはあるかもしれない
というのは、とあるクラシック音楽愛好家の方との会話。
その音楽が、それらしく聴こえるリズムというのはある、と。
確かに、演奏する方が説明しなくても、その音楽のリズムというかテンポで
「あっ、バラードっぽい」とか
「ちょっとブラジル(ボサノバ)っぽい」と
感じることができるので、納得感があります。
そんな「絶対リズム」に関する逸話として、クラシック音楽愛好家の方が教えてくださったお話。
クラシック好きでない方でもその名を知っている人もいるのではないか?
と思われる世界的指揮者カラヤン。
そのカラヤン指揮の演奏を日本の国営放送が放送した時の逸話です。
その当時は、日本国営放送の夜のニュースは8:45だったそうです。
ところがその日、番組開始と同時にカラヤン指揮の演奏を放送する段取りで計算しても、番組の尺よりもどうしても1分長くなってしまう。
そこで、番組プロデューサーがカラヤンに
「全体で演奏を1分短くすることはできないでしょうか?」
と相談したところ
「君はこのカラヤンを指揮するのかね?」
と返されたそうです。
迎えた放送当日。
カラヤン指揮の演奏が終わり、迎えたニュース番組の冒頭は・・・
「8:46となりました
ニュースをお伝えします」