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現実化の仕組みを使って生み出す現実を変える方法
加藤シャンティ徳子さんは著書「現実は脳ではなくハートでつくる」の中で、
私たちという存在と私たちの体験する現実がどのように成り立っているのか
「私たちの仕組み」と「私たちが体験する現実の仕組み」について説明しています。
加藤シャンティ徳子さんは、私たちは、存在の本質・魂、ハート、感情、マインド(思考)、身体、の5つの要素でできている、と説明されています。
私も、このモデルで考えると理解できることが多いので、加藤シャンティ徳子さんのモデルを支持しています。
そして、「マインド」には、ハートとつながってハートと調和している状態と、ハートから分離している状態(エゴマインドの状態)の2つの状態(働き方)がある、と加藤シャンティ徳子さんは説明をされています。
それに伴い、「私たちが体験する現実の仕組み」には、「ハートでつくる私たちの現実の仕組み」と「エゴでつくる私たちの現実化の仕組み」の2つの状態が在ることになります。
「ハートでつくる私たちの現実の仕組み」についてはこちら
「エゴでつくる私たちの現実化の仕組み」についてはこちらをお読みください。
加藤シャンティ徳子さんは著書「現実は脳ではなくハートでつくる」の中で、「私たちの仕組み」は①魂、②ハート、③感情、④マインド、⑤身体、という様々な要素からできている、と説明されています。
さらに、③感情と④マインドを合わせたものを「心」と表現する、としています。そして、この5つの要素すべてを含めたものを「自分自身」だと思っています。そして、この5つの要素すべてを使うことで、現実を創り出し、自分自身が創り出した現実を体験しています。
魂がこの世界で体験したいことを「ハート」が思いや願いにして私たちの感情に知らせ、受け取ったメッセージについてマインドが思考し、身体を動かす。この一連の動作が「現実をハートでつくる」動作となります。
ところが、「マインド」「感情」「身体」は、ハートから分離した“エゴ”に従って現実を創り出すこともできてしまいます。
アラン・コーエンさんは著書「癒しのマスター・キー」(赤司桂子さん訳)の中では、「マインドは中立で、使う意思によって違う結果を生み出す」ことを「車」を例に説明されています。
曰く、「車」自体には意図はなく、運転手の意思に従って進みます。ですので、車は高速道路を順行することもできれば、溝に落ちることもできる、と説明されています。
ジョー・ディスペンザ博士は、“マインド”について、
特定の方法で脳を働かせている状態をマインドという。
マインドとは活動中の脳のこと。
と説明されています。
さらに、「自分というクセをやめる」という講演の中で、次のように説明されています。
脳を動かすことを「考える」と呼びます。
「考える」とは脳の行動であり、毎日、自分が誰なのかを自分自身に思い出させると、脳は全く同じ方法で発火し、同じパターンで結びつき、それがあなたの人格となります。
これが最も一般的に発火する神経プログラムで、同じことを繰り返し反復的に行うために、単純に実行されます。
したがって考えを変え始めると、あなたの脳に新しい接続を作成させることになります。
それを可能にする唯一の成分は、「知識」または「情報」で新しいことを学ぶたびにあなたの脳で新しい接続を作ります。
「学ぶ」とは、新しい接続を作ることです。
「覚える」とは、これらの接続を強化するか、そのままにすることです。
あなたが考えるたびに化学物質が生み出されます。
すばらしい思考や、無限の思考、しあわせな思考があれば、あなたの脳内の特定の回路が連続して発火し、非常に特定の構造と連携を生み出し、思考のレベルを生み出します。
それが他の脳部分を活性化し、その化学物質があなたを幸せに感じさせるでしょう。
「思考は脳の言語」で「感情は体の言語」です。
人々がこの「思考と感情」「感情と思考」のサイクルにとらわれると、時間の経過とともに、体はその感情を意識的な思考と同じように記憶し、それが習慣になります。
習慣とは、体が思考である状態のことです。
35歳になるころには、あなたの95%はコンピューターのプログラムのように記憶された行動パターンになります。
5%の意識が記憶からできている95%に対して動き始めると、人はポジティブに考えようとしても、感じていることはネガティブだったり、
ドリームボードを作って、自分の未来を掲げたいのだけど、無価値観を感じていたりします。
思考と体が対立しているのです。
体を新しいマインドに条件づける必要があります。
脳で“考える”活動を通して、脳の神経プログラムを変えても、体の神経プログラムまで変わらないと、「自分という“クセ”」に変化が現れてきません。
このような神経プログラムに該当する言葉に、「マインドセット」という言葉を使って表現している方もいます。
一時的な活動である「マインド」を感情とともに繰り返し繰り返し行うことで、体の「マインドセット」が変容していく。
アファメーションを鏡を見ながらにっこり笑って繰り返すと効果が発揮されやすい、という現象も、この一例かもしれません。
マインドによって形成される神経プログラム“マインドセット”を体の隅々まで構築し直す。
生み出す現実を変えるためにキーとなるのは、
「脳で考える=マインドにどんな思い・考えをインプットするか」
「そのマインドにどんな感情を組み合わせるか」
そして
「体のマインドセットが変わるまで繰り返す」
ということになるかと思います。