共生の仕組み

お店のライヴに出演くださった方で、世界のいろんな悲境を旅し、そこからインスパイアされてオリジナル曲を作曲されている方がいらっしゃいます。
その方は、自分の活動の収益から、自然保護活動に寄付も行ってらっしゃいます。

その方が、アフリカの国立公園で10日ほど滞在した時のお話を伺ったことがあります。

自然状態の世界なので、それこそ草食動物と肉食動物の食うや食われるや、日常的にが行われている世界。
ですが、どちらの動物にとっても“水”は貴重であり、水分補給のための水飲み場は限られた場所にしかなく、共有するしかありません。

そこではどんなことが起きているかというと。
その方曰く、夜が明けるころ、最初に水を飲みに来るのはキリンなのだそうです。そのあと、草食動物たちが水を飲みにやってくるのですが、この時キリンや首を伸ばし、遠くの方を見つめているのだそうです。
そして、キリンが移動をし始めると、それに合わせて草食動物たちも水飲み場を離れ始めます。
そして、時を移さず、肉食動物たちが水を飲みに現れるのだそうです。

この話を聞いて、私はキリンが好きになりました。