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震災がきっかけに生まれた歌
音楽のライヴを通じて、自分が知らなかったステキな曲に出会う機会が本当にたくさんあります。
「満月の夕(ゆうべ)」もそのひとつ。
ソウル・フラワー・ユニオンというグループの曲で、この歌は、1995年1月17日に起きた阪神・淡路大震災をきっかけに生まれたのだそうです。
震災が起きたとき、
「避難所は、お年寄りや障害者、弱者が取り残されているような気がする。
歌いにいかへん?」
と、震災が起きてすぐ、メンバーの一人からそんな提案があり、電気を使わない三線を片手に避難所などを回ったそうです。
震災から約1カ月後にたどり着いたのが、焼け野原になった神戸・長田にあった南駒栄公園。
歌を作ったメンバーの中川さんは震災の日と同じ満月を見て、被災者が
「満月怖いなぁ」
とつぶやくのを聞いたそうです。
一変してしまった街、被災者たちの無力感、
それでも前に進んで欲しいという願い。
「もっと大きな揺れが来るかもしれない」
人々が、そう恐れて見つめる満月を歌にしよう。
赤い満月が植え付けた、恐れや悲しみ。
「明るい一歩を踏み出せるように」。
そう願って作られた歌詞、そして三線にで曲に乗せ、「満月の夕」が生まれたのだそうです。
youtubeで見ても、いろんな方がカヴァーしています。
そして、東日本大震災の時も被災地に向けて、再び歌われていました。
以来、私はこの曲が大好きであり、
この曲と出会わせてくれたミュージシャンに感謝しています。