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「今月〇km走りました!」ツイートに感じるモヤモヤを言葉にした

ランナー界隈のSNSでは、月末から月初にかけて、〇月は〇km走りました!!という投稿がよく見られる。Garminの画面とか画像添付して。それに対して「いいね!」みたいになっていて、ランニング始めてからサブスリーを達成するまで、全然意味がわからなかった。だから何だよ?何の自慢だこれは?って。このように、謎の走行距離マウント(?)に対してモヤモヤとした疑問を感じる人は少なくない。そこで、考えてみた。

まず、サブスリーを目指す場合、たとえば

・月間走行距離300km
・10kmを4'00"/km~4'05"/kmで走る
・20kmを4'15"/km~4'20"/kmで走る
・30kmを4'25"/km~4'30"/kmで走る

このくらいは、

・なんの調整もなく(テーパリングや食事など)
・天候に関わらず
・80~90%の確率で

コンプリートできる体を目指すと良いと思う。今それができないならば、何が足りないのか?具体的にどうするか?と考えていくのだ。その結果が日々のトレーニングなのだ。

月間走行距離も含め、こういうのは「負荷の指標」である。

・フルマラソンは、「その人はどの程度の練習が出来るランナーなのか?」でほぼ決まっている。
・より具体的に言えば、相応の負荷をかけた練習を安定的にコンプリートできる体ができているという時点で、目標の8~9割は達成している。

と言える。サブスリーを目指した場合、負荷の指標のひとつとして月間300kmを意識することは悪くない。サブスリー目指すなら月に300kmくらいふつーに走れとけ!と思う。

しかし、300kmを意識しすぎてそれが目的になるようだとまずい。すべての練習において、思考停止した練習は、練習とは呼ばない。ただの自己満足か依存症か気休めである。

月間走行距離の投稿を見ていて思うのは「この人はちゃんと考えて300km走ってんのかなー」ってことである。

思考停止状態とは、
①走行距離を求めて質の低い練習をしてしまうこと
②走行距離を求めてオーバーワークしてしまうこと
この二つだ。質の低い練習とは、「今日のテーマはこれ」と言えず、うすぼんやりとした練習だ。毎回、必ずテーマを持つ。5km走るなら走るで、この5kmで何に取り組むのか。フォーム改善なのか。フォーム改善なら、どんなところを意識するのかを三つくらい挙げられるか。

オーバーワークとは、故障である。走った分だけ負担はかかる。故障しないギリギリでトレーニングを積むことがより速く走れるようになるポイントだが、距離が目的になってしまうと、そのギリギリラインをポンと越えてしまう可能性がある。トレーニングは月間走行距離ではなく、自分の体と相談しながら取り組んでいく必要があるのだ。シンスプリントや足底腱膜炎など、不調や故障の気配を感じたら、続行なのか?休養なのか?走ることにより痛みは膨らむのか?回復力が勝っているのか?コンディションが悪ければ、勇気を出して250kmだろうと280kmだろうと、それはそれで受け入れるべきだと思う。

・負荷の指標として月間走行距離を意識する
・しかし、練習の質や日々の体調チェックはもっと大事

ということである。ちなみにSNSでGarmiinの画像とか添付してアピールすることに対しては、、自分はやらない。2000kmとか走ったらすごいかもしれないけど、特殊な身体的特徴を持つ場合などは別として月間300kmとかアピールするほどでもないし、おバカだと思われるのもなんだからなぁ。。。

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