Garmin Index S2と1byoneを比較する
2021年4月に日本に本格上陸したGarminの体組成計Index S2を購入。数多くのランナーが使用中の人気格安体組成計1byoneと比較してみた。
左がIndex S2、右が1byone。5~10倍ほどの価格差がある。
1byoneとは何ぞや?という人も少なからずいると思うので紹介しよう。
まず、体組成計Garmin Indexシリーズを使う大きなメリットは、日々のトレーニングデータの管理アプリであるGarmin Connectでデータを一括管理できる点にある。ランニングの記録とともに、同じアプリ内で体重や体脂肪の推移もチェックできるのだ。データ管理のしやすさというのはあなどりがたく、行動力にも直結する。日頃Garminのランニングウォッチを使っているランナーにはありがたい機能である。
2021年4月にGarmin Index S2が国内販売されるまで、このGarmin Indexシリーズは、アメリカを中心とした海外で展開されていて、日本からは直輸入するしかほぼ選択肢が無かった。ガーミンジャパンのサポートも受けることができなかった。そこで、一部のユーザーから愛用されていたのが、1byoneという格安体組成計だ。
この1byoneで計測したデータは、Indexシリーズ同様、Garmin Connectに取り込み、管理することができるのだ。ただ注意点があって、いくつかのサードパーティアプリを踏み台にする必要がある。くわしくは、以下のリンクに詳しいので参照していただきたい。
わたしも設定を進めてみたが、どこの誰が作ったかもわからないサードパーティアプリの設定で何度も個人情報を入力しているうちに不安になってきた。使いもしない踏み台アプリが邪魔くさいというのもあり、結局、何回かデータ連携を実際にやってみたのち、1byoneとGarmin Connectの連携はやめた。しかしながら別の発見もあって、たとえConnectでの連携をあきらめても、代わりに使用することになる1byone専用アプリ「1byoneヘルス」というアプリは非常に秀逸である。インタフェースの明快さはGarmin超えと言って差支えない。
体重をグラフ表示してみる。
テーブル表示も可能だ。
行をタップすれば、さらに詳細を見ることができる。
これだけ。シンプル・イズ・ベストで、何の違和感もなく直感的な操作が可能である。GarminConnectよりむしろこっちの方が好きだ。
いくつかのアプリを踏み台にしてGarminConnectアプリとデータ連携すると、GarminConnectにて日々のトレーニング記録と並んで体重が表示されるようになる。
はずなのだが、、、ん!?なんかおかしいぞ。残念なことに、1byoneと連携した場合はGarminConnectで表示される項目が体重とBMIだけの模様。
えぇぇ~。なお、Garmin Index S2から取り込んだデータならば、以下のようにより詳細な体組成データが表示される。
1byoneの場合、専用アプリで詳細な体組成データを見ることができるものの、GarminConnectと連携すると、体重・BMIというちょっと淋しいデータしか見れないということがわかった。一方、Index S2を使えば、体重、BMI以外も含めた詳細な体組成データを、GarminConnectアプリで日々のトレーニングデータと一括管理できる。
Index S2から取り込んだデータは、1byoneヘルス同様、グラフ表示可能。
上記画面で、下にスクロールすると、期間中の平均値などが表示されます。なかなか初めから直感的には操作できず、正直「えっここスクロールできるんだ?」と思った。慣れが必要。
1byoneから取り込んだデータをGarmin Connectで表示するメリットとデメリットをまとめると、
・トレーニング記録とまとめて一つのアプリで体重管理できる
というメリットはあるものの、
・3つほどのよくわからないサードパーティアプリにユーザ登録しなければならない
・体重とBMI以外のデータは捨てられてしまう
というデメリットもある。
私は1byoneの明快なインタフェースが好きで、これはこれでこのまま使えばいいんじゃないの?と思ってしまった。
あと気になるのは、精度だろう。三回分(①~③)ほど、1byoneとIndex S2で、主要な項目である「体重」「体脂肪」「BMI」比較してみる。
体重
①56.3kg(1byone)/56.2kg(Garmin)
②55.8kg(1byone)/56.0kg(Garmin)
③55.9kg(1byone)/56.0kg(Garmin)
体脂肪率
①12.2%(1byone)/12.7%(Garmin)
②11.5%(1byone)/11.7%(Garmin)
③11.8%(1byone)/12.7%(Garmin)
BMI
①19.7(1byone)/19.7(Garmin)
②19.5(1byone)/19.6(Garmin)
③19.6(1byone)/19.6(Garmin)
体脂肪率は最大0.9%の差異が出ているものの、体重とBMIに関しては、ほぼ両者差異が無く、ほとんど性能は変わらないと言っていい。Garminだって正しいという保証はないわけだが、少なくとも1byoneと極端に性能差があるということはなさそうだ。特に「体重が測れればいいや」という人はGarminに見劣りしない精度だと思う。
まとめると、
1byoneに向いている人
①GarminConnectとの連携を目論んでいる人で、せいぜい体重・BMIのデータが見れればいい人。
②GarminConnectとの連携はできなくても良くて、詳細の体組成データ管理をスッキリと管理したい人。
③費用を抑えたい人。
Index S2に向いている人
①費用がかかってもよくて、
②GarminConnect上で詳細な体組成データを管理したい人。
個人的には、1byoneヘルスというアプリが思いのほか秀逸なので、正直普通に1byoneのデータをこのアプリで管理すればいいかな、と思いました。お読みいただきありがとうございました。