鳥取県米子市唯一の路面精肉店ができるまでのあれこれ
はなふさ米子 加工場増設へ
長年夢見ていた彦名町の営業所についに食肉の加工場を増設することになった。
これまては離れた場所にあった加工場兼週に1回 4時間の営業をしていた肉屋で飲食店向けのポーション加工をしていた。
正直すごく時間と仕事の効率が悪かったので、
増設により改善されることになる。
動線の良い加工場になった。
在庫のある大きな冷蔵庫直結の加工場となったことで在庫の管理なども含めて大幅に仕事がしやすくなった。
予約のみの直売所だったが予想以上の反響。
鳥取マガジンさんの告知のみで電話予約が次々に入るようになる。(鳥取マガジンさんすごい!)
たくさんのお客様がわざわざ予約をして来店していただく姿を見て、やはり対面で肉への想いを伝えながら肉を売る精肉店がしたい。
ずっと頭から離れなかった。
でもやるなら目が届く場所...願わくば隣。
隣の土地は物入れが置いてあり、たまに老夫婦が草刈りに来られる。
度々交渉してたもののいい話にはならず。
しばらく“ここで精肉店がしたい”と強く願っていました。
普段からお世話になっているSさんとその話をしていたところ紹介で某不動産屋さんと繋げていただき、なんとその方がうまく話をまとめてくださり、真横の土地が晴れて購入できることに!
これこそ想い続けた結果!
ついでにたくさん停めれる駐車場も先を見た時に必要だったのてネットで探しまくり350坪の草むらを1坪/1万円弱にて購入。(田舎の特権。)
ついに精肉店へ着工
屋号はあえて漢字で花房精肉店。
今までのはなふさとは新しいイメージでお店を展開したかったたのと高級感を出しすぎると来店機会も少なくなると思い、色々なお客さんに来てもらいやすいような少しPOPな字体にしました。(とんねるずのノリさんのご実家の木梨サイクルを少しイメージ笑)
自分が初めて入社し、この前に立ったときに看板すらなく、ここがはなふさの営業所で合ってるのか迷った。
だだっ広い営業所に従業員 5人だけだった。
10年後 米子所属している従業員は20人を超え、大阪、岡山、神戸に営業所が出来て、はなふさ全体の社員は65人を超えた。
自分達次第で会社は変えれる。
スーパーで全て揃う中で専門店の意味
スーパーでお肉は買えるし、今やドラッグストアでもお肉は買える。
うちの売価は当然 前者より高い。
そんな状況で精肉の専門店にわざわざ来てもらえるためにしていること。
花房精肉店では“人”にこだわる。
誰がどういう想いで作った肉なのか。
もう少し詳しく掘りさげると、
✔︎雌なのか去勢なのか。
✔︎どういう血統か。
✔︎月齢はどれくらいなのか。
✔︎どんな餌を食べているのか。
✔︎どのような味や風味の特徴なのか。
はなふさと言えば万葉牛
万葉牛については下記からご覧になれます。
万葉牛は現在では年会費制の指定登録店が全国に65店舗ある。(2023年3月現在)
万葉牛はスーパーや量販店には一切卸していないし、今後も卸さない。
精肉店に万葉牛を求めて来店していただくお客様は多く見られます。
ところで皆様はブランド牛が全国にどれくらいあるかご存知ですか?
なんとブランド牛は全国に320種類以上あるらしい。
肉屋として確実に言えるのは、
産地ブランド牛(何県の牛)より
個人ブランド牛(特定の顔のわかる生産者)に消費者の関心は圧倒的に高い。
花房精肉店のある1日の対面商品のラインナップの一部を紹介します。
✔︎谷口畜産 万葉牛
✔︎岸本さん(うしぶせファーム) 万葉牛
✔︎島根 松永牧場 経産牛(出産経験済みの母牛)
✔︎熊本 明石さんのあか牛
✔︎鹿児島 川本さんの花乃牛premium
万葉牛でも谷口さんと岸本さんで分けたり、島根松永牧場の経産牛も黒毛和牛として売らず、母牛の説明と母牛の良さや特徴を伝えるようにしているし、熊本あか牛も売るからには当たり前ですか、どんな人が肥育しているかを熊本まで見学しに行った。
答えはやはり現場にある。
誰がどんな想いでどんな場所とどんな環境でどんな牛を飼っているかを自分の目で見ることで答え合わせをした上で仕入れをする。
肉も突き詰めていくと人。
そんな魅力的な人が作り上げた肉をショーケース越しにワクワクしながら選べる精肉専門店が米子市で成立するんだと証明できるよう肉屋として精進していきたい。
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