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#20 目指せ語彙力2万!単語帳学習の処方箋

こんにちは、なおきまです。

医師として勤務しながら英語の学習を継続し、時事英語や医学英語を中心に学んできました。大手通訳学校を同時通訳科まで含め修了、2023年からは医学系の招聘講演に対し通訳をする機会もいただくようになりました。

検定・資格としては2024年3月時点で英検1級、TOEIC LR990&SW400、国連英検 特A級、全国通訳案内士、工業英検1級、JTFほんやく検定1級(日英、医薬)、ビジネス通訳検定(TOBIS)1級など10種以上保有しています。また、今は能率協会の一部になった技術英語協会主催の「技術英語指導者養成基礎コース」を修了しています。

今回は単語帳の利用法について書いていきたいと思います。

私自身の語彙力は35,000、固有名詞や専門用語を含めれば40,000語近いと推定しています。

この語彙力を身につけるまでに、英文中から身につけるとともに何冊も単語帳を使ってきました。

今回は私がお勧めする単語帳の覚え方を書いていきます。

多くの場合、この方法を取ることで大幅に1冊を仕上げる期間を短縮できるはずです。

医学部6年間の莫大な知識、専門医になるための膨大な情報量に上記のような英語学習を重ねてきた私の暗記法です。最初は大変に感じる方もいるかもしれませんが、必ずや皆様の力になるはずです。ぜひお役立てください。


①仕分け

まず1周目は仕分けです。ここでは知らない単語が出ても覚えなくていいです。1単語あたり1-2秒でチェックしていきます。

まず瞬時に思い出せるか、日本語を思い出す必要がないくらいコアイメージが染みついている単語は◎、その単語帳では当面みません。

1-2秒で思い出せなければ×です。話す書くどころか、読むにも聞くにも1秒もかけてたら何もできません。

思い出せても少しでも「あれ?」と思ったもの、多義語で自分が想起した意味以外を覚える必要がある場合などは△。

すぐ思い出したが、久しぶりに見たから後で確認したいものは〇としておきます。

厳しくハネてください。

今回は上記のような4段階で説明していますが、〇△×の3段階、〇×の2段階でも大丈夫です。

②ひたすら詰め込む

仕分けが終わったら◎は無視です。周回して△と×を潰していく作業です。〇は周回の中でたまに確認します。

△と×で10-20個進んだら1つのブロックとして、覚え直します。ついさっき見たのに忘れているなんてザラですので気にしないでください。

その1ブロックを覚えきったら引き続き1ブロックとして進め、覚え直します。

3-5個のブロックを進めたら、通して覚え直します。

最後にその日にやったものを通して覚え直します。1日に200-500個くらいできるとよいと思います。

⚠️1つ注意点です⚠️

ここでいう「覚え直す」というのは、

見て言えない→覚える→その場で言えるようになる

で終わりではありません。それではすぐ忘れてしまいます。

例えば1→100までやったら、また1に戻ります。全ての単語を言えるようになるまで周回するということです。1秒でダメなら×なので、1周に時間をかけないでください。100個なら100-200秒+ページをめくる時間+言えなかったものを覚えなおす時間です。

例えば50番と80番を言えず、その場で覚えて100までいったら終わりじゃありません。

また1からはじめて、50番と80番を言えるでしょうか?これを確認します。

ここで見直している単語はそもそも△や×がついたはず。何回確認しても無駄にはなりません。時間がなくてもせめて100までいった後に50と80に戻るくらいはしてください。

③復習と周回

このように覚えきったら、できるだけ翌日に全て見直します。また1→100まで通しで言えるようになるまで上記を繰り返します。

そして新しい単語(例えば101-200)を覚えていきます。

3-4日分やったら、またまとめて確認するタイミングを設けます。

このくらい繰り返すと、既習範囲の負担は軽くなってくると思います。

今度は300個の大ブロックが3つたまったら1000個の確認になります。個人的には1日で500-600個を上限にした方が集中力の観点からは望ましいと思うので2日に分けます。

やっていることは同じです。10-20個のブロックを覚え、3-5個集めて再度覚え直す。

それをまとめた60-100個のブロックを覚えなおし、3-5個集めて再度覚え直す。

200-300個のブロックを覚えなおし、3-5個集めて再度覚えなおす。

細かく、繰り返し見るのがポイントです。

④コツとポイント

単語帳は見出し語が多いものは3000語などあるため、「後半をやっているうちに前半を忘れること」が問題となります。

解決策は簡単です。

・記憶を定着させてから進む
・忘れ去る前に周回して上書きする

1回や2回さらっと覚えて進んでしまうとすぐ忘れ、忘れてしまいます。無限ループに突入してやる気を無くします。

3回4回繰り返し、かつその都度徹底的に覚えてから進めば遥かに長い期間、記憶がもちます。

上記のやり方は、それを可能にします。

当然、単語帳に一定のコミットメントをする必要があります。単語帳に割く時間で他の勉強は圧迫されるでしょう。しかし、短期決戦でやった方が長期的に見てトータルの時間は短くて済みます。一旦最後までいけば大体頭に入っているので復習はとても楽です。

英検1級対策など期限があるものであれば、計画的に早めに済ませておくことです。直前期にやるようなことではありません。

そしてもう1つ。

単語は「見た回数」勝負です。1日の中でも隙間時間を用いて繰り返し見るようにします。

2時間ぶっ通しで取り組むより、朝と夜に分けたり、10-20分程度の時間を充てる方が効果的です。

まとめ

以上、単語帳の暗記方法でした。

勉強は地道に覚えていくことが基本です。こればかりは避けて通れません。

しかし、工夫で楽にすることができます。

このやり方は、繰り返し見て長期記憶にするという暗記のド直球のやり方です。

そのうち記憶力そのものも伸びます。王道のやり方を鍛えれば、英語以外の分野でも役に立つことでしょう。

皆様の飛躍を祈念します。私もそれ以上に頑張り飛躍したいと思います。お互い、楽しみながら英語学習を頑張っていきましょう。

以上です。最後までお読みいただきありがとうございました。

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