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キャラクターデザイナーが生成AIでキャラクターコンテンツを作る①【プロローグ】

表題の話を全5回ぐらいでまとめられたらいいなと思っています。
この記事はプロローグなので、読み飛ばしてもらっても大丈夫です!

僕はキャラクターデザイナーという仕事をしており、主に「Adobe Illustrator」を使って絵を描いています。主にというかこれがないと仕事にならないというような状況でほぼ365日使っています。

主題の「画像生成AI」ですが、2022年ごろからいろいろなものが出てきて、Adobe社からは今年「Adobe Firefly」がリリースされました。

画像生成AIで議論になることに大きく2つあるのかな?と感じてます。

1.安全性

著作権の侵害、暴力表現・差別表現・性的表現について、悪用(ディープフェイク流布など)について

ニュースで報じられていたりもするので、僕のまわりでも「AIって怖い」という人は一定数います。
自分の絵がパクられ、売られていたりしたらいやだなぁとは思いますが、
「Adobe Firefly」は、「Adobe Stock」の画像、一般に公開されているライセンスコンテンツ、著作権が失効しているパブリックドメインコンテンツでトレーニングされていて、生成にあたってもジェンダー/人種に配慮されていて性的・暴力的な表現はNGになっているので、そのあたり安心です。
悪用についても、Adobe社によるAI倫理に配慮した設計がなされているとのことでした。


2.絵描きの仕事を奪う?

僕自身はまったくそうは思っていなくて、むしろCo-Pilot的な使い方をしていけたら仕事の幅も広がってめちゃ助かります。

「Adobe Express」のようなツールを使って、今までご自身ではできなかったクリエイティブなことができるのを見ているので、
個人的には、みんな、作りたいものを作れるのは大賛成なんですよね。

そして、使う人によって個性が出てくるのが画像生成AIだったりするので、イラスト描くのとそのへんはいっしょな気がしています。


上記のようなことから、自分的には活用しない理由がない「Adobe Firefly」でして、β版から現在に至るまでコツコツ学習してきました。

ありがたいことに近年Adobeのアプリ(Adobe Express)を教える機会が増えていて、今は下は小学校から上は70代の方まで、さまざまな地域のいろいろな職種の人たちにワークショップや授業をしています。

Adobe FireflyはAdobe Expressに搭載もされたので、自分の授業にも取り入れることになったこともあり、けっこう、かなり、深く、試行錯誤しました。

ちなみにAdobe Fireflyのパートはとても反応が良いです。はじめは不安に感じられている方にも安全性を説明して、実際さわり始めるとみんないきいきと生成を楽しんでます。

教材で使っているスライドの一部

たくさんの人と画像生成AIを使ってみて感じたのは、前述の通り、かなり違うものが生成されるなぁということ。

あれこれ仕組みや生成の方法を試しているうちに、自分でも「なにかコンテンツを作ってみたいな」と思うようになりました。


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