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あなたは静かに、清らかな「香り」を放つ。

女性のS様は以前、発信活動をしていた。自分の気づきをシェアすることで、困っている人や苦しんでいる人たちの助けになれば、と思って発信していた。

でも、ある時期から「全てのことは完璧に起こっていて、ありのままで肯定されている」ということに気づかれた。その後、世間に向かって発信することを止めた。

S様は今、また発信を再開している。でも誰かを救うためではなく、日常の中で感動した風景写真などを投稿している。

「わたし、子供の頃からずっと恵まれていて、以前は働いていましたが、今は夫が働きに行ってくれるおかげで専業主婦でいることができます。こんなに苦労がなくて、良いのかな、と思うんですけれど、最近は、あえて苦労はしなくても良いのではないか、と思うようになりました。この落ち着いた日々を味わおうと思っています」

今まで、両親や配偶者、あるいは国から経済的に援助してもらって、家にいる自分がこのままではダメだと思う、どうすれば良いでしょうか?という質問を受けることが何度もあった。

何とかその方々が社会に出て、自立できるように、好きなことや得意なこと、実績を挙げたことを聞きだして、発信をしてみたらどうか?などとアドバイスをすることがあった。

自分が間違っていたとは思わない。でも、同時にS様が言うように「苦労しなくても良いのなら、それに越したことはない」とも感じる。

あなたが現在、そこに存在している、ということは、〈全体〉からゆるされているからだ。

僕はS様が困っているように見えないので、

「どうしてセッションを受けようと思ったんですか?」

と訊ねた。

S様は少し間を置いた後、「たぶん、今の自分を肯定したかったんだと思います」

と答えられた。

我々は最後に瞑想をした。

瞑想の後、S様は、「静寂は今の自分に必要なことだったと思います」と話されていた。そして、セッションの後、こんなメールをもらった。

Naokiさん、こんにちは。
こちらこそ、昨日はありがとうございました!あれから、今の私には沈黙と静寂の時間が必要だったのかもと感じました。noteに書かれている通り、正に"家に帰る"時間でした。もう少し日々にそんな時間を取りたくなり、静かにわくわくしております🥰

魂の進化がある段階に進むと、外側ではなく、自分の内側にとどまりたい、と思うようになる。

自分が満たされると、大勢の他者に向かって、「〇〇をすれば、人生は良くなるんですよ!」と主張することがなくなる。

それにも関わらず、その大らかな、優しい愛の波長で、出会うべきひととは自然に出会うようになる。別に宣伝活動などをしていないのに、そのひとの清らかな「霊的な香り」に自然に惹きつけられてくる。

たとえ、人生の真理を知ったとしても、誰にも話さずに、それを大切に自分の胸の中に抱きしめておく──。

その胸の中にある小さな蓮華の花は誰に見られることも褒められることもないかもしれない。

でも、あなたのハートの奥深くに咲いた花は、確かに「香り」を放つ。

その「香り」があなたの家族と縁のある人達に霊妙な影響を与えていることをどうか知ってほしい。と思う。

魂が成熟し、ある段階に入ると、外側に向かって、何かを主張することを止める。

そして、S様がメールに書かれていた通り、静寂という名の「家」に帰郷する。

この活動を始めてから、ずっと感じていることなのだけれど、僕は対話をしている相手の中に自分自身がいる、と感じることがある。

S様と同じように、以前に比べると、最近は僕も文章を書いて、誰かに何かを届けたい、という気持ちが各段に減ってきていたからだ。

「このままで良いのかな」と思っていたところで、S様から偶然、連絡があった。

「世間では、苦労はすべき、という風潮がありますが、最近は、あえて苦労はしなくても良いのではないか、と思うようになりました。この落ち着いた日々を味わおうと思っています」

S様はそうおっしゃられたので、

「実は、僕も子供の頃から恵まれていて、今でも、神としか言いようのない、大いなる何かに見守られて、愛され、導かれている、という感覚があります。世間的な常識を耳にすると、もっと苦労したり、努力しないと、と思うのですが、今のままで良いんだ、と思うようにしています」

と答えると、

S様は、

「わたしはそのことを、なおきさんに伝えたかったのかもしれません」

とおっしゃられた。

ハッとさせられた。S様は神の化身だったのかもしれない。神は他者の口を通じて、大切なことを知らせる。「今のまま進みなさい」と言われている気がした。

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今週のサットサンは明日8日(土)の13時からです。
入退出自由。カメラとマイクはオフで構いません。zoomにて無料。
参加希望される方はこちらまで↓
naokifloweroftheheart@gmail.com


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