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心から離れること。

今日は、読者の方とのやり取りを公開します。

質問の内容は僕がいつも書いている「受容」についてです。


Naokiさんに聞きたいと思ったことがあります。

「受容」のことなのですが

思考はひとまず置いておいて感情を感じる、あるいは そのままにしておく(観ておく) ということだと思うのです。

それを習慣にすると慈悲というかハートが開かれていき 生きやすくなる。のでは?と。

なるべく時間をとって行ってますが 「手応え」がないんです😃

なにか間違ってるのかな?と思ってて そのことをご質問したいです。

僕からの返信↓

感情の特にネガティブと思われている、悲しみや、苦しみを、受容する際、あまりに感情が強い場合は、呼吸を使います。

ゆったりとした深い呼吸をしながら、感情の中に入っていきます。

その方法が合わなければ、もう一つの方法としては、感情に入っていかずに、気づきにとどまる、と言うやり方もあります。

以前セッションで観照のワークをやったと思います。頭の後ろの斜め上のあたりに意識をおく方法です。

そこに意識を持っておくと、僕の場合、とてもニュートラルな感覚が出てきます。

(本当は「気づき」というのは特定の場所にあるわけではありません)

受容が合わなければ、気づきとしてとどまることで、距離を置く方法もあります。

あと、感情を観ておくことだけではなくて、実際に、行動に移すことも大事だと思います。たとえば寂しさを感じるのであれば、誰かと話そうと行動をとってみる、ことなどです。

質問者さんからの返信↓

長文の返信ありがとうございます。

感情の受容において、僕の理解では、

感情が浄化されなければならず、その時にスッキリするなどの手応えを感じるはずだという思い込みがあります。

カタルシスを感じないと意味がない、効果がないみたいな😃

これってエゴの視点なのかな?

とも思います。手応えを「欲して」いるわけですから。

ネガティブな感情を解消しなければという強迫観念にとらわれていて、感情をそのまま、ありのままにしておけないというところがあるのかなとも思います。

今後の課題ですね。

またご指導よろしくお願いします。

僕からの返信↓

カタルシスを感じる必要はありません。

たまにカタルシスが起こるかもしれませんが……。

受容と言うのは、感情がやってきて去っていくのを観ていると言う感覚かもしれません。

多くの場合、感情を解消することで、苦しみから逃れたいと言うような意図を持っていると思います。

確かに、苦しみが大きすぎる場合は、受容せずに紛らわせることも必要かと思いますが、基本的にはありのままにしておくと言うことです。

精神世界の探求においては、何事も期待しないことが大事だと思っています。

おっしゃる通り、受容と言うのは、ありのままにしておくということですね。

それが気づきとしてとどまる、と言うことと同義です。

まとめ。

質問者さんが「感情を受容することによって、カタルシス(浄化)や解消が起こるのを期待していた」と書かれていた通り、

多くの方が受容することの結果を期待しています。

もし、単純にネガティブな感情を解消することを目的とするのであれば、極端な話、筋トレをしたり、カラオケで大声で歌うことでも良いのです。

ですが、僕が言うところの「受容」と言うのは、何も起こらない、ということです。

ただ静かに、受け容れてゆくことなんです。

それは瞑想や色々なワークでも同じです。

「この瞑想や呼吸法をすれば〇〇の結果が得られて、悩みから解放されて、素晴らしい未来を引き寄せられるだろう」と思っている方が多いようです。

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「苦しみが恩寵」という理由の一つには、

「気づき」としての本当の自己が、「苦しんでいる心と身体」から離れるきっかけになるからです。

多くのひとは本当の自己を身体と同一視しています。

「気づき」としての自己を見出すことができると、

苦しんでいる心と身体を離れたところから「観る」ことができるようになります。これが最初の解放です。

やがて、「観る」ということがただ「在る」になってゆくのです。

「在る」ということは完全な受容です。

ハート・センターに意識がとどまるようになると、「私は在る(I AM)」という感覚がでてきますが、

その前段階として、「気づいている自己」を見出さないといけないかもしれません。

なぜなら、ほとんどすべてのひとが思考及び感情と一体化しているからです。

そして、気づきとハートが一つになると、「私は在る(IAM)」になります。

「私は在る(I AM)」は、

楽しみと苦しみ、良い出来事と悪い出来事を静かに抱きしめているのです。

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色々と書きましたが、「受容」が何か分からなければ、ただ観ておく、ということをやってみると良いかもしれません。

何かあれば、気軽に質問してください。






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