Move on
2024-12-05 (thu)
日頃より応援してくださっている皆様にご報告です。
この度、プロバスケットボール選手を引退し、
バスケットボールを中心とした生活を終えることを決断しました。
この世界に飛び込み、8年間。
中高とまったく試合にも出ない、常にBチームだった自分が、
大学で2人の名将に出会い、バスケに対する考え方が変わり、
自分にもやれるかもと、兄の背中を追うようにただがむしゃらに突っ走ってきました。
それから8年。
これまで関わってくださった全ての方々のおかげでここまでやってこれました。
本当に本当に、皆様のおかげでした。
悔しくて、大変で、悔しくて、キツくて、大変で、でも確かに感じる自分の成長。
それが楽しくって。嬉しくって。
そんな日々を送っていました。
鹿児島レブナイズ
ベルテックス静岡
アイシンアレイオンズ
八王子ビートレインズ
僕がキャリアを通じてプレーさせていただいたチームです。
本当にありがとうございました。
どのチームにも複数年に渡りお世話になりました。
アレイオンズはチームの事情により単年のみと残念でしたが。
それぞれを振り返りたいけど、それはまた今度ゆっくりとだね。
それぞれの土地で出会った人たちがいること、
移籍の度に応援してくれる人が増えたこと。
お金じゃ買えないものがそこにはありました。
プロ選手やってて良かったと何度も思わされる反面、
自分ばかり貰ってばっかで申し訳ないとさえ感じていました。
キャリアを通して皆様からいただいたお手紙やメッセージカードは全部大切に残してあります。
スタバカードにメッセージが書いてあるやつも、
付箋みたいのものに小さく書かれたやつも、
全部全部残してあります。
これはほんっの1部。まだまだ大量にある。
僕の一生の宝物です。
たくさんの愛をありがとうございました。
それから外国籍選手のブラザーたちにも本当に感謝しています。
こんな記事見てるはずもないんだけど、書いておく。
ほんの少し英語ができるだけだった自分が、
彼らと過ごした時間のおかげでそれなりに英語ができるようになったし、
海外に行ったこともないのにたくさんの繋がりを持つことができました。
日本人選手よりも彼らと仲を深めることなんてことはざらにあって、
そこに国籍なんてものは関係ありませんでした。
僕にとって特別な存在でした。
たくさんたくさんたくさん助けてもらいました。
ありがとうマイブラザーたち。
今回のこの決断に至るまで、かなり時間がかかりました。
でもそれは、それだけ自分が真剣に本気でプロ選手であることに向き合ってきたからだと思います。
8月に出した記事で、
あーだこーだと僕がプロバスケ選手として活動することへの想いは書いた通りで、
まだまだ続けたい気持ちはあったのは事実だし、
でも今が次に進むタイミングなのではないかと思っていたのも事実です。
この決断をしたのは10月の終わり頃でしたが、
11月はきちんと文章にするには時間と気持ちに余裕がなく今に至りましたと言い訳させてください。
ごめんなさい。
そして今後についてですが、
心機一転、カメラマンという道を歩むことにしました。
現在、静岡にあるロカスタジオという会社でお仕事をさせていただいています。
大好きな静岡に戻って来れてとても嬉しいです。
静岡の皆さん、また住ませてください。お世話になります。
ロカスタジオは、
僕がカメラを、写真をより好きになるきっかけとなった山口有一さんの会社です。
遡ること5年前、
この人の写真とその仕事ぶりに衝撃を受け、
純粋にかっこいいなと思ってしまいました。
もちろんそれだけではなく、
人柄だったり人間臭いところ人情に溢れるところにも惹かれてしまいました。
その職業に対する気持ちが自分の中でどれだけのものか、
自分でもきちんと把握できていなかったけど、
ずっと頭の中にはそれがあって、
やっぱりやりたかったんだなって。
でも
家族のことバスケのこと将来のことを考えると、
この数ヶ月間は人生で1番と言えるほどに悩みました。
前チームとの契約が切れた後の7月から10月まで、
それはそれは色々なことがありました。
そして色々な可能性がありました。
クラブチームやアンダーカテゴリーのコーチのお誘いがあったり、
地域リーグのチームに入ることも検討しました。
かと思えば9月頭にはB2チームの開幕前のミニキャンプに招集されかけたり。
実業団のチームに入ることも本気で考えて決まりかけてたけどお断りして。
なんだか全部違う気がして、どの選択も正しいような、間違っているような、
そんな自問自答を繰り返し、家族と話し合い、
そして最終的に、この決断をしました。
多分、無謀なチャレンジなんだと思います。
30歳(妻子持ち)というタイミングで全く未経験の業界に飛び込むことになり、
何もかもが0からのスタート。
それでも、やると決めたからにはやります。
家族のために、自分のために。
今の僕の目標はプロカメラマンになって活動をしていくこと。
良い機材を持ってそれっぽいテクニックがあって、
私はプロカメラマンですと言えば誰でもそうなれるこの時代で、
本物から学び、本物を目指します。
そして「元プロバスケ選手が今度はカメラマンとしてBリーグの舞台に戻る」こと、これを実現したい。
すげぇかっこつけた言い方したけど、
単純に形を変えてバスケに関わっていきたいなと思っているんです。
そしてゆくゆくはバスケコートと写真スタジオが一緒になった施設を作りたい。
カフェなんかも併設しちゃったりして。
これも4年前くらいからぼんやり考えていました。
とはいえ、
また違う分野でプロになることがどれだけ大変か、そんなこと誰にでも分かります。
お前バカだなって言われるし思われてるだろうし、
もう既に「え?wカメラマンやるの?w」って笑われたりもしました。
でも、悲しいかな、人生は1度きり。
やりたい。面白そう。やってみたい。かっこいいな。
そんな自分の気持ちに正直になろうと思いました。
だから、応援してくれると嬉しいです。
応援してだなんてプロバスケ選手やってた時と同じこと言って違和感も感じますが…
でも応援して欲しいもん。
この新しい挑戦を応援してください。
これから、バスケから離れて生活をしていくわけですが、
僕とバスケとの縁が切れることはないと思っています。
だって今までやってきたことが無くなるわけじゃないんだから。
プロの舞台から退くだけであって、
バスケットボールというスポーツに、これからもお世話になるよ。
この先も機会があれば子どもたちにバスケを教えて自分の持ってるものを還元していきたいと大いに思ってるし、
今まで応援してくれた方々のためにもどこかで楽しくプレーをできたらなとも思っています。
会いたいし。
いつになるか約束はできないけどね。
期待はせずに待っててくださいな。
僕はこの8年間で多くの経験をしてきました。
それはそれは多くの経験を。
そりゃしんどいことの方が多かったけど、
ただの一度も言い訳せず、歯食いしばって一生懸命に頑張って、
これだけのキャリアを残せた自分を誇りに思います。
もちろん、周りの支えのおかげあってこそだけどね。
名前を挙げるとキリがないのですが、
プロを目指すと決めた時から誰よりも応援してくれた母ほづみに誰よりも感謝しています。
あなたの支えがあったから今の自分とこれまでのキャリアがあります。
到底返すことができないくらい支えてもらった。
ミニバスの頃から変わらない、
試合の後にはうだうだ言ってくるけど、
でもちゃんと自分の頑張りを見ててくれた。
少しは誇りに思える息子だったかな?
何からお礼を言ったらいいか分からんけど、
とにかく本当にありがとう。
にいちゃんと同じ舞台に立つことができんでごめん。
それと兄裕一にも感謝しています。
直接的に何かしてもらったことはあまりないし、
早く就職しろお前には無理って言われた記憶しかなし、
ムカつくことの方が多かったけど、
結局あなたの存在があったからずっと頑張れました。
先にプロになってくれてありがとう。
その背中を見せてくれてありがとね。
おれが宣材写真撮ってやるけんそれまで生き残りーよ。
キャリアを終えることが寂しくないかと言われたらとても寂しいけど、
それは時間が解決してくれるでしょう。
今は新しいチャレンジに希望と不安を抱く毎日で、
後ろ髪引かれてる暇もないですし。
言いたいこと伝えたいことはまだまだ山ほどあるけど、
この辺で終わりにします。
楽しくて楽しくて楽しくて
幸せと愛に溢れる8年間でした。
関わってくれた全ての方に感謝申し上げます。
本当にありがとうございました!
またどこかでお会いしましょう☺︎
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月刊ブロッコリー【月ブロ】
元プロバスケ選手からプロカメラマンへ。 その軌跡を綴っていきます。とかカッコつけて言ってみる。 想ったこと、感じたこと、色んなこと。カメラ…
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