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new year same hurt

2021-01-08 (fri)





それは、風が強く吹く日だった。

冷たい風が全身を攻撃してくる様で、

それは寒さよりも、むしろ痛みに近かった。

バス停には数人の大人たちが談笑しながらバスを待っていて、

ランドセルを背負った女の子が服に首を埋めながら下校をしている。

手には色鮮やかな折り紙の束。

お気に入りの色を厳選して

カバンから取り出していたのだろう。

女の子を顔を見てみると

フンフンと鼻歌が聴こえてきそうなくらい、

ご機嫌な様子だった。

ちょうどそのバス停の横を、その子が通り過ぎる時

一際強い風が吹いた。

その瞬間、

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