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<<創作大賞 恋愛小説部門>>連載小説「憂鬱」- 27 首絞めプレイ(チョーキングchoking)
美里とユリアの関係は、信頼と愛情で深まる中で、SMの世界に少しずつ慣れていった。
美里は、首絞めプレイについて勉強を始めた。彼女は慎重に情報を集め、安全な方法や注意点を学び、ユリアとのプレイに取り入れる準備を整えた。
美里はユリアの手を優しく握り、安心させるように微笑んだ。「手で首を絞めるプレイよ。もちろん、安全に注意しながら進めるから、心配しないで。」
ユリアは美里の言葉に少し驚きながらも、美里の目を見つめながら頷いた。「美里さんがそう言うなら、信じる。」
「ありがとう、ユリア。まずは安全サインを決めましょう。もし何か問題があったら、すぐに止めるための合図を作るの。」
美里はユリアの手を握りながら説明した。「例えば、Fワードのファック・ユー(くそ野郎!)の中指を立てるポーズなんてどうかな?」
ユリアは考え込んだ後に頷いた。「はい、それで大丈夫です。苦しくなったりした中指立てますね。」
「絶対に無理はしないでね。」美里は中指を立ててるユリアの手をとって、微笑んだ。「じゃあ、準備ができたら始めましょう。」
美里はユリアをソファに座らせ、柔らかな黒い布で、ユリアに目隠しをつけた。「まずはリラックスして、ユリア。ゆっくりと進めていくから。」
ユリアは深呼吸をしてリラックスしようと努めた。美里はユリアの首に手を添えた。彼女の手の温もりを感じ、ユリアは少し緊張が和らいだ。
「大丈夫、ユリア?」美里はユリアのピンク色の唇に口づけしながら、確認した。
「うん、大丈夫よ、美里さん。」ユリアは安心したように微笑んだ。
美里はユリアの首に軽く手を添えながら、少しずつ力を加えていった。ユリアは最初の感触に驚いたが、次第にその圧迫感に慣れていった。美里の手の動きは慎重で、彼女がユリアの反応を注意深く観察しているのが分かった。
「ユリア、痛みや苦しさを感じたら、すぐに合図を出してね。」美里は優しく言い聞かせた。
「わかったわ、美里さん。」ユリアは頷き、美里の手の感触に集中した。
美里は少しずつ力を加えながら、ユリアの反応を見守っていた。ユリアの呼吸が浅くなるのを感じ、美里は一度手を緩めた。「大丈夫?」
ユリアは息を整えながら微笑んだ。「うん、大丈夫。もう少し続けてみよう。」
美里はユリアの言葉に頷き、再び手に力を加えた。ユリアはその圧迫感に身を委ね、美里の手の中で感じる安心感と興奮を楽しんでいた。二人の間には深い信頼があり、その信頼がプレイをより特別なものにしていた。
「ユリア、感じていることを教えて。」美里は優しく問いかけた。
「すごく、興奮しているわ。美里さんの手の感触が、安心感を与えてくれる。」ユリアは少し息を詰まらせながら答えた。
美里はその言葉に微笑みながら、ユリアの首を軽く撫でた。「ありがとう、ユリア。あなたの感覚を大切にしながら続けていくわ。」
美里はユリアの首にかけた手を少しずつ動かしながら、圧迫と解放を繰り返した。そのリズムにユリアの体が反応し、次第にプレイの快感に没頭していった。
「美里さん、もっと強くしても大丈夫よ。」ユリアは少し息を詰まらせながらも、自分の気持ちを的確に伝えつづけた。
美里はユリアの言葉に頷き、少しずつ力を加えていった。「わかったわ、ユリア。でも、無理はしないでね。」
美里の手がユリアの首にしっかりと絡みつき、圧迫感が増していく。ユリアはその感覚に身を委ね、美里の手の中で感じる安心感と興奮に浸っていた。
「ユリア、今はどう?」美里は優しく問いかけた。
「すごく、気持ちいいわ。なんだかお酒に酔ってるみたいに、フワフワした気分になってきてます。」ユリアは少し息を詰まらせながら答えた。
そしてユリアの目の奥で一瞬チカチカとした閃光が見えた気がした。美里の声が遠くなっていく。意識がもうろうとして、綿あめのように柔らかな雲の中に入り込んだような感覚だった。
数分間は意識を失っていたのだろうか。美里の声が遠くからうっすらと聞こえてきた。「ユリア、ユリア・・・。大丈夫?」
ユリアは、思い切り息を吸った。そして大きな音を立てながら息をはいた。
「美里さん、とっても気持ちよかったです。」
【首絞めプレイの解説文】
首絞めプレイ(チョーキング Choking)には重大なリスクが伴うため、非常に慎重に行う必要があります。安全に行うためのいくつかのガイドラインを以下に示しますが、基本的にこの種のプレイは避けることを強くお勧めします。
十分なコミュニケーションと同意:
事前にパートナーと十分に話し合い、プレイのリスクや限界を理解し、合意を得ることが重要です。
セーフワードを決めておくことも大切です。
圧迫する部位:
首の前面(気管)を圧迫すると呼吸困難や窒息のリスクが高まります。基本的には避けるべきです。
首の側面(頸動脈)は比較的安全とされていますが、それでもリスクはあります。
圧迫時間の短縮:
短時間の圧迫に留め、長時間にわたる圧迫は絶対に避けてください。数秒以上の圧迫は危険です。
監視と即時対応:
相手の状態を常に監視し、不安定な兆候(意識の喪失、異常な呼吸、青白い顔色など)が見られた場合は即座にプレイを中止し、助けを求めてください。
プレイ後のケア:
プレイ後も相手の状態を確認し、異常があれば適切な医療機関に相談してください。
訓練と知識の取得:
安全に行うための適切な訓練を受け、プレイに関する知識を持つことが重要です。
首絞めプレイは非常に危険であり、意識喪失や永久的な脳損傷、最悪の場合は死に至る可能性があります。安全第一を心掛け、リスクの高いプレイは慎重に判断してください。