連載小説「ニューヨーク駐妻の果てしなき欲望」 3 英会話スクールへ夜に通う
真矢は、ニューヨークのコミュニティーカレッジに足を踏み入れたとき、少しの緊張感と興奮を抱いていた。日本での生活が長かった彼女にとって、異国の地での学びは未知の冒険だった。
夫の満と一緒にアメリカに移住してきたが、英語の壁に悩んでいた。日常生活はなんとかこなせるが、深い会話や仕事の場では難しさを感じていた。だからこそ、彼女はこの英会話クラスに賭けていたのだ。
コミュニティーカレッジのキャンパスは賑やかで、さまざまな国籍や年齢層の学生が集まっていた。真矢のクラスには、メキシコ