ブンデスリーガでプレーしたレジェンド外国人
前回の記事で、ブンデスリーガでプレーする外国人選手について扱いました。
https://note.com/naokieurope/n/n28ee072338b7
野球先進国からきた外国人選手はいわば助っ人であり、活躍することを大前提としてチームは契約をします。
その中には【こんなすごい選手がプレーしていたの!?】というようなキャリアの選手がいます。今回はそのような選手を紹介したいと思います。
1 ライアン・ボリンジャー選手(Ryan・Bollinger)
投手 左投左打 ミュンヘン所属
ミュンヘン【ドイツ】→ブリスベン・バンディッツ【ABL】→ヤンキース【MLB】
まずは何と言ってもこの選手。
2017年ミュンヘン所属
在籍していたのは1シーズンでしたが、圧倒的な成績を残し活躍。その翌年何とヤンキースと契約し、メジャー昇格するというシンデレラストーリーを歩んだ選手です。
左腕から繰り出す150キロを超える速球にチェンジアップ・スライダー等の制度の高い変化球を持っております。この選手の特徴はとにかく三振が取れること。防御率0.76 奪三振率15.11という恐ろしい成績を残すなどその年の投手成績を総ナメしてしましました。筆者も2017年シーズンのプレーオフで対戦経験がありますが、気づいたら三振していたという感じでした。
チームもその試合で21三振するなど、つけいる隙がありませんでした。
ドイツを経てキャリアアップしたというドイツ野球にとっても価値のある選手であると思います。
2 カルロス・ミラバル選手(Carlos・Mirabal)
投手 右投右打 カージナルス所属
和信ホエールズ【台湾CPBL】→日本ハム【NPB】→カージナルス【ドイツ】
2018年にケルンカージナルス所属
少し前の野球ファンならこの名前を知っている人も多いのではないでしょうか。
2000年〜2005年に日本ハムで活躍し、2005年には開幕投手を務めるなど助っ人外国人として名を残しております。
ブンデスリーガでは、監督兼投手としてプレーしておりました。年齡もあり監督メインでやっておりましたが、たまに投手として出場することもありました。
2019年には四国IL plus【徳島インディゴソックス】で臨時投手コーチを務め、2018年11月に結成された【日本プロ野球外国人OB選手会】でも代表理事を務めるなど、今でも日本と深く関わっております。
3 ラース・アンダーソン選手(Lars・Anderson)
1塁・外野手 左投左打 ゾーリンゲン所属
レッドソックス【MLB】→高知ファイティングドッグス【四国IL Plus】→シド二ー・ブルーソックス【ABL】→ゾーリンゲン【ドイツ】
2018年にゾーリンゲンに所属。
かつてはメジャーリーグの強豪【ボストン・レッドソックス】でプレー。これまでブンデスリーガではマイナーリーグ(主にルーキー・シングルA)出身の選手は多数在籍しておりましたが、メジャーリーグ出場経験のある選手が所属するのは稀です。しかもその前年、2017年は四国IL plusの【高知ファイティングドッグス】に所属しており打率10傑に入るなど活躍しました。
筆者も2018年は彼と同じチームでプレーしており、様々なことを学びました。バッティング練習ではピンポン球を打っているかのように軽々とスタンドインさせており、レベルの高さを痛感しました。
また、彼は独特なロゴでおなじみのバードマンバットというブランドのオーナーであり、選手としてプレーしながらも自社ブランドを宣伝するなど、すでにビジネスマンとしての一面を持っていました。現在は選手を引退し、バードマンバットに注力しております。日本ではまだ知名度は高くありませんが、台湾やヨーロッパでは人気があり、メジャーでも使用している選手もいます。
いかがでしたか?
ドイツで野球をやっていなければ、このような素晴らしい選手と対戦・チームメートとしてプレーすることはできなかったと思います。
これからもたくさんの外国人選手がプレーをすると思うので、このような素晴らしいキャリアを持った選手がドイツに来てくれることを期待しております。