「目からウロコのコーチング なぜ、あの人には部下がついてくるのか?」感想
「部下にもっと自分から行動できるようになってもらいたい」
「部下からもっと信頼される上司になりたい」
上司になったことがある人なら、一度は考えたことがあるのではないでしょうか?
もしかすると、今この瞬間も。
その思いを、現実にしてくれる方法があります。
おはようございます、ナオキです。
今日は、播磨早苗さんが書かれた「目からウロコのコーチング なぜ、あの人には部下がついてくるのか?」という本について話していきます。
この本は、経営者であり登録者90万人越えのYouTuberでもある「マコなり社長」が動画の中でオススメしていた本です。
本書のタイトルにある「コーチング」。これこそが、冒頭のあなたの思いを現実にしてくれる方法です。
コーチングというと、どんなイメージが出てくるでしょうか?
僕は本を読むまでは「スポーツの監督をコーチって呼んだりするし、相手にいろいろアドバイスをしてあげることかな?」と思っていました。
でも、実際のコーチングは逆だったんです。
「教える」ではなく「聴く」んです。
部下の話を聞き、全部受け入れて、質問する。コーチングというのは、シンプルに言うとこれだけです。なので、専門の知識も特に必要ありません。
シンプルですが、実践するだけで部下が自分の頭で考えるようになり、上司であるあなたのことを大好きになってくれる劇的な効果があります。
これから、その内容について詳しく話していきます。
◎なぜ「聴く」ことが大事なのか?
「もっと俺の話を聞いてくれ!」「あの人は私の話をまるで分かっていない!」
結構聞いたことがある言葉じゃないですか?恥ずかしながら、僕も会社員の時はよく思っていました笑
この理由って、人間は自己中心的に生きているからなんですよね。
自己中心的というと悪いイメージがあるかもしれないですけど、紛れもない人間の本質です。
人はいつも、自分の考えを誰かに認めてもらいたいと思ってますし、他人から指示されることよりも、自分の頭で考えたことだけをやりたいと思っている生き物なんです。
この本質を前提として、コーチングという技術はあります。
つまり、部下に「あなたの考えを理解していますよ」という合図を送りながら話を聞き、時折質問も混ぜながら、本人も気づいていなかったような答えを出させる。
部下は、他人から指示された事ではなく自分の中から出た答えなので、行動する意欲がわき、自主的に行動するようになる。
また結果として、自分の考えに理解を示してくれた上司であるあなたを、1番信頼してくれるようになる。
コーチングとは、いわば人間の本質をついたコミュニケーション方法なんです。
◎相手を映し出す「鏡」になる
では具体的に、どう部下の話を聞いてあげればいいのでしょうか?
それは「鏡」をイメージする事です。
人は自分のことを客観視することが苦手です。部下もそれは一緒なので、上司として教えてあげるんじゃなくて、鏡のように自分が気づいた部下の姿をありのまま伝えてあげましょう。
そうしたら、部下は自分の話を承認されたとおもいながら、新しい気づきを得ることができるはずです。
◎「時間」と「場所」が大事
最後に、この本を読んだ僕の実体験からの補足です。
「コーチングが大事なのは分かっているんだけど、現実的にはそれを実行できる時間も場所もない」という事です。
コーチングには時間がかかります。何せ部下の中から答えが出るまで待ち続ける必要があるので、長いと1時間以上かかるでしょう。
そして、誰にも邪魔されない場所が必要です。お互いが会話に集中できる環境じゃないと、深いところまで話を進めることができません。
時間は、仕事量を減らすとかしないと難しいと思うんですけど、場所はカフェとか会議室とか、話に集中できる環境を選んだ方がいいかなと思います。
ということで、今回は「目からウロコのコーチング なぜ、あの人には部下がついてくるのか?」という本について話しをさせていただきました。
オススメの本なので、読んでみてくれると嬉しいです。
それではまたお会いしましょう。