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「甲州夜曲祭」

2015/4/19(日)water water camel の結成20周年を記念した音楽祭「甲州夜曲祭」へ行ってきました。

開催場所は東京都墨田区浅草にある、アサヒ・アートスクエア。

私はこの日をずっとずっと待ち遠しく思っていました。

2〜3月末までの多忙な日々の中で強い生彩を与えてくれる。まさに支えでした。

ぽつりぽつりと降り出した雨の機嫌が心配されましたが、お茶をしながら日暮里駅へ散歩をしている間に止んでくれました。

ライブ会場周辺の独特の雰囲気が好きです。

ワンマンならなおさら。

色が近い人達が集まると、会場に近づけば近づくほどその目には見えない空気が濃くなっていくあの感じ。

water water camelを純粋に心から愛している人に悪い人はいないと思う。

お空は曇天であろうとなんとまあ風通しの良い人種が集まる祭典なのでしょう。

居心地が良いものです。

会場に入ると「うお!すごい力が入ってる!」というのが率直な感想でした。笑

いやいや、ごめんなさい。

いつも力が抜けているとかそういう悪い意味は微塵もありません。

思った以上に素晴らしい会場の演出で、いつもの日常にはない非日常な緊張感が気持ちをより高揚させてくれました。

会場内にはwater water camelと縁の深い持ちつ持たれつなお店が軒を連ね、これでもかというほど美味いものを用意して待っていてくれました。

ライブ中に須藤さんが云っていた「20年経ったというよりも、ここまで20年かかったんだ。という気持ちです。」という言葉がこの会場なんだろうなという気持ちでした。

祭典は「東京に帰って」から始まりました。

何から始まるかな?という謎掛けを彼女と会場入りする前に話しておりましたが、なるほど!という開幕。

原点から今に至るまで。

そう予感させるには十分な幕開けでした。

しかしまぁなんと素晴らしい音楽を創りあげるのでしょう。。。

知らない方にどんな風に素晴らしいのかを伝えるのは、聴いてもらう他ないのですが、私にとって彼らの音楽は目指すべき人生そのものです。

いつまでも笑顔でいられますように。

辛いこともあるけど、大丈夫。

いつかは皆死んじゃうけど。

美味しいものを一緒に食べよう。

いつも優しい気持ちで。

慎ましくあること。

謙虚であること。

憂うことはない。

君は幸せになれる。

色んなものを諦めて立派なアラサーになったね。

そばにいる人のこと。

家族のこと。

家族が増えること。

言い尽くすことが出来ない、人生におけるかけがえのないものに気が付かせてくれる。

そんな音楽。

小さな、敗北者のための音楽。

これは決して後ろ向きな意味ではなくって、皮肉と、真面目さと、悪戯心と直向きさなんかを複雑に混ぜ込んで極上に美味しい音楽が作り上がっているような。彼らの音楽はそんな感じがします。

今回のセットリストの中で最も印象に残ったのは「眠りたい」です。

アンコールの前。

本編ラストの曲がそれでした。

初めて生で聴けたという喜びもありましたが、あれだけ心を込めて歌われてしまうと心を打ち抜かれます。

愛おしい人と一緒に大笑いして、眠る。ただそれだけの歌。

なんという幸福感と死を感じさせる曲なのでしょう。

ふむ。。。

たまりませんな。。。

また今回の音楽祭は「こうふのまちの芸術祭」との絡みで、山梨で70年以上前から伝わる「縁故節」という楽曲の演奏が行われました。

動画URL→https://www.youtube.com/watch?v=3Qpdfxi-qCs

しかも、ただ歌われるだけではなく歌詞を公募してその中から選んで歌ってくれるという特別なものでした。

彼女も僕も応募しましたが、なんとなんと選ばれてしまいました!泣

か、感無量すぎる。。。

幸せすぎて、近々死ぬんじゃないだろうか。。。

さらには斉藤キャメルさんに歌いあげて頂き、これ以上にない思い出になりました。

(多分、死ぬ。)

これからも楽しみにしています。


同じ寝癖に

同じ体温

これから先も

いつまでも


「運命のアラサー」https://www.youtube.com/watch?v=jycX9keELWo

「水辺線の見える丘で」https://www.youtube.com/watch?v=fGvOmg8bvSk


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