【吉岡直樹のジャズ・ベース・レッスン:その5】右手の強化

こんにちは。名古屋のジャズ・ベーシスト吉岡直樹です。

コントラバスを演奏する方のお役に立てればということで始めたYouTubeのレッスン動画の11本目、12本目を公開しました。

第1回目以降の動画の内容は次のとおりです。

  1. 開放弦のテクニック

  2. 左手の形

  3. 左手の基礎づくり

  4. ポジション移動

  5. メジャー・スケール

  6. メジャー・スケールの3度のインターバル

  7. メジャー・スケールの4度のインターバル

  8. メジャー・スケールの5度のインターバル

  9. メジャー・スケールの6度のインターバル

  10. メジャー・スケールの7度と8度のインターバル

  11. アクセントの練習

  12. ツー・フィンガーのテクニック

なお、第9回目、第10回目の動画は、前回の記事からご覧いただけます。

練習の目的

今回あらたに公開した2本の動画では主に右手の技術を扱っています。

「アクセントの練習」では、アーティキュレーションを運指の都合でついてしまう状況から、音楽的な表現として適切につけられるようになるための練習です。

「ツー・フィンガーのテクニック」は、速いパッセージを正確に演奏するために必要なこのテクニックをステージ上で適切に演奏できるようになるための方法を紹介しています。

今回の2本の動画は、右手のトレーニングとして日々の練習メニューにぜひ加えていただきたい内容です。

右半身と左半身の分離

この楽器の奏法は、究極で気には、左手でどう弦を押さえて、右手(の指/弓)でどう弾く(はじく/ひく)かという2点に集約できます。

そして、右手(右半身)と左手(左半身)が強調しつつも独立した動きをすることがとても大切です。ところが、きちんとした訓練を積まないと左右の動きが強調するどころか互いに悪影響を受けたり与えたりするような状況に陥ることがあります。

したがって、右半身と左半身の動きを分離して、それぞれ適切にコントロールする必要があります。「アクセントの練習」は、アーティキュレーションを適切かつ効果的につけるという音楽的な目標のために有効なのですが、同時にこの楽器を演奏する上で必要な、右半身と左半身を分離することで、より楽にこの楽器を扱うことができるという効果も期待できます。。

合理的かつ適切な右手の運指

左手の運指と比べて、ジャズのピッツィカートの右手の「運指」について、それほど議論されていないように感じます。

合理的かつ一貫性のある運指は、左手はもちろんのこと、右手でも重要です。しかし、ステージ上ではできるだけ音楽に集中するべきであって、左手同様、右手の運指をそれほど意識すべきではないと考えます。

しかし、弦が太く、張力が大きく、また弦と弦の間隔も広いコントラバスのピッツィカートにおいて、速いパッセージを正確に演奏するためには、左手に加えて、右手の動きがとても重要であることはいうまでもありません。それでは、右手の動きをどのように身に着けたらよいのでしょうか。「ツー・フィンガーのテクニック」では、この奏法の効果的な習得方法を提案しています。譜面で音や運指を意識するのではなく、音型をイメージし、さらにゲーム性を取り入れることで、合理的な運指を無意識で行うための道筋を示します。

動画

動画はこちらです。

2本の動画をまとめて見ると40分以上かかりますので、お時間があるときにでもゆっくりご覧ください。

PDF版

今回の動画に関連してPDF版の教則本も作りました。

今回は上の2本の動画の内容とほぼ同じ内容です。

  • ポジション一覧

  • 第16章 アクセントの練習

  • 第17章 トゥー・フィンガーのテクニック

  • 第18章 トゥー・フィンガーの強化

A4版、24ページの内容です。動画よりも譜例も多く、またちょっとしたコラムもございます。有償での提供になりますが、もしよろしければご購入の上、ご覧ください。

以下のリンクよりダウンロードしてご覧ください。

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