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ブランド側から見たスポンサーシップ

経営陣を納得させられるか

今日の投稿はスポーツを使ったブランディングとして王道とも言える、アスリートやチームへのスポンサーシップについて書いていきたいと思います。アスリート側からの視点でこれからのブランドアンバサダーとはどういう役割を担うべきか、というポイントについてはこの#みんなのブランディング でも何度か書いてきていますので、今日はブランド側から見たポイントについて書いていきたいと思います。
ブランドを担当している方々や経営者の方は、自社のブランドを広く認知してくれるための広告塔が必要だと感じているケースはかなり多くあります。そこで、有名な選手やチームにスポンサーをして知名度を上げていこうとするのが一般的な施策なのですが、そのためには経営陣を金銭的にも効果があるということを説得しなくてはなりません。広告換算、イベントへの出席による集客効果、ソーシャルメディアからの流入、そこから得られたトラフィックに対してブランドへの信頼感増幅によるコンバージョンの向上など、一連のシミュレーションが必要になるかと思います。この辺りはビジネスとして当たり前のようにできないとダメです。

広告効果だけではない

ただ、今の御時世は単純に認知を上げてもすぐに忘れ去られてしまって、大枚を叩いて契約したアスリート契約が無駄になる可能性もあります。それはブランドに対して、人々が求めることが変わってきているからなのです。つまり、知っているブランドだから信頼がおけるのではなくて、ブランドが大切にする価値観に共感してそのプロダクトやサービスを信頼する、という形になっています。
そのため、そのアスリートやチームが自分たちのブランドに親和性が高いのか、スポーツを通じて紡げるストーリーが自社のブランドストーリーと重なるのか、その点をきちんと精査しながら決めていく必要があります。
単純に広告塔として使うだけでは、契約期間が終われば効果がなくなってしまうだろうし、ROIとしてもかなり低くなると思います。

ブランドを管理するのは人

この見出しは当たり前のようで、今回のテーマには関係のないように思えるかもしれません。しかし、ブランドと共に活動するブランドアンバサダーを決めていく作業には、フィーリングなど、人と人との会話ややり取りの中で得る情報が大切になることがあります。アスリートやチームが実際はどのような温度感を持っているか、個々人のスポーツに対する姿勢はどうなのか、プライベートにおける生活の仕方はどうなのか、など、分からないことはたくさんあります。それを実際の会話の中で感じること、質問することなどが大切になります。
マネジメントが入っていて御本人となかなかお会いできない場合もあるとは思いますが、会えないのであればその契約はやめておいた方が得策です。そのような従来のビジネスライクなやり方は今後のブランドにとって決してプラスにならないからです。
プロダクトやサービスを本当にいいものとして納得してくれるアスリートやチームを探すことが何よりも大切なのです。

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