障がいを持つ子どもとまわりを繋ぐこと
先日「障害児を育てる親の役割とは」という内容でポッドキャストを収録していたとのことです。一緒にトークしていたかくたさんから「親の役割は子どもとまわりをつなぐこと」だと言われ、少し驚きました。
僕とかくたさんの子どもは、同じ障害児といっても成長や発達の状態が違います。
にも関わらず、子どもを取り巻く人的環境に目を向けることが親の役割だという考えが同じだったことに驚いたのです。
かくたさんは子どもの生活の中で、親は一部分にしか携わることができないよう感じられていたそうです。
そんなときに仕事でソーシャルマネジメントを学んだことがきっかけで、子どもと色々な人との繋がりを作ることで、子どもの生活をサポートしてくれる応援団を地域に作れるのではと考えられたそうです。
(その中で親は子どもの気持ちを伝える翻訳者だと言われてしました。)
一方僕は、育児のゴールは親亡き後の世界で生き抜くための力をつけることだと考えていました。
親がいない世界を生きるためのスキルを身につける最良の方法は、はじめから親がいない環境で学び成長すること。親の役割は、子どもとまわりの接点を作ることだと感じていました。
それぞれアプローチは違いますが、行き着くところが一緒だったというところが面白い。
一昔前なら、親の役割は直接的に子どものお世話をしたり教育をすることだったかもしれません。でも障害に対する認識が社会に浸透し、さまざまな福祉サービスを利用できる現代では、親の役割も変化してきているのではないかと思います。
親が子どもにしてあげられることは、それほど多くはありません。
たとえ同居していても、46時中子どもにかまうことはできません。いつかは離れ離れになってしまうのに、なんでも親がしてあげていることにも、親亡き後には弊害が生じます。
障害像に関わらず、子どもとの直接的な関わりでは健康と安心感を、それ以外のことは家の外でサポートが受け取れるように整えておく。
そういう育児スタイルに時代がシフトしてきているように感じた出来事でした。