傲慢なエゴを捨てるために 『モンク思考 自分に集中する技術』 ジェイ・シェティ
こんにちは、なおきです(@naoki_t2022)。
つい先日、『モンク思考 自分に集中する技術』を読み終えました。思った以上に1ページに内容が詰まってて読みきるまで時間かかった (笑)。今日は感想と内容の要約をしていきます。
他の自己啓発本との違い
僕はいわゆる自己啓発本を何冊か読んできました。
今まで読んだ代表的な自己啓発本2冊としては下の二冊。
『7つの習慣』
『金持ち父さん貧乏父さん』
上記二冊とモンク思考はまた別物です。なにかというと、実行に移しやすいんですよね。『7つの習慣』や『金持ち父さん貧乏父さん』は読んでみて、"ふーん"となるような知識は多かったです。実行に移すのが難しかったり、そもそもどうやって自分の中に落とし込んだら良いのだろう?と迷ったことがあります。
その点『モンク思考』は、それぞれの章にワークが付いているので、覚えた知識をすぐに活用できるんです。また著者は実際にアシュラム(僧院)で修行した経験があるので、語られていることは机上の空論ではありません。
こういった点も他の自己啓発本とは違う点だと僕は感じています。より実践的といえばいいのでしょうかね。実際本の中には、章ごとにやってみよう!リスト的なものがあります。
実はこの書籍、俳優のウィル・スミスと世界的なテニスプレイヤーのノバク・ジョコビッチも絶賛してます。
俳優ウィル・スミスとの対談
世界的なテニス選手のノバク・ジョコビッチとの対談
Think Like a Monkを読んでみて【感想と学び】
まず521ページと長い
本書は目次を入れて521ページもあります...。普段、分厚い本を読まない僕からするとちょっとキツかったです。僕のように長い書籍に読み慣れてない方は、音声書籍をお勧めします。次からは個人的に印象に残った「エゴ」と「自信の育て方」の要約をしていきます。
エゴは日常にあり溢れている
エゴは日常にあり溢れていることをよく示してくれます。著者自身、アシュラムで修行をし、瞑想プログラムを他人に広めたとき、とある方にこう言われたとのこと。
この瞬間、一気にジェイさん自身のエゴが出てきたそうです。こういった自分の価値や能力を認めてほしい状態がエゴです。まあちょっとムキになるというか、イラっとくるような感情、これも一部のエゴが反応した感情だと僕は思います。
ただエゴ自体は完全に消すことはできないみたいなので、注意する必要があります。
読んでいく中で修行しているからこその対応だと感じます。ただ日常生活でも相手に言われた些細な言葉でもエゴを刺激することはあります。こういったエゴや自分の受け取り方をコントロールするのがモンク思考の意義です。
表面的な対処法じゃなくて、本質的にどうエゴに立ち向かっていけるのか?といったことも書かれています。個人的に8章あたりから、面白さが爆発しているなーと思います。
エゴってあまり日常では聞き慣れない言葉ですよね。もともと英語から来ているので、仕方ないですが…。著者の経験から分かるとおり、エゴとは自分の価値や能力を認めてほしい状態のことです。
【自身の育て方】自尊心とエゴの違い
こういった事で左右されないためにも、自信を育てる必要があるんです。そのためには、エゴと自尊心の違いを理解する必要があります。エゴは「誰か」から好かれようとします。また「誰か」を基準に置き、行動するので他人と比較したり、他人の意見を気にしたりするそうです。
一方で自尊心は「自分」に焦点を当てるため、自分自身と比較し他人の意見にフィルターをかけます。自尊心は全ての人から好かれようとしないため、結果的に自信が付くのです。
とある競泳選手は日々こんなことを実践しているとのこと。小さな勝利の積み重ねを増やしていくために、短期的で達成可能なゴールを立てる。目標は毎日、一ヶ月...と、目標を達成していくうちに、自然と長期的なゴールに近づいていくよう設定する。
『モンク思考』では、僧侶として修行した著者の経験を本書を通して知ることができます。初めの章では、そもそも自分を形成している価値観は「どこから来るのか?」。日常に大量発生しているネガティブ思考からどう離れるべきか?を解説しています。
後半の方に読み進めていくと、日常の過ごし方やエゴとの闘い方、人間関係、感謝する習慣など...より内部から外部へと移っていきます。
内容は長いですが、結構学びになる本でした。ぜひ読んでみてください。