ぬか床のカクヤ
この時期はカクヤで芋のお湯割りとか、お茶割りがうまいよね。と、友達に言ったら、カクヤ???って感じだった。
そうか、カクヤが、通じないんだな。
と思った。
俺のお袋は絶賛要介護中。
そのお袋が糠漬けを愛していた人で、別に後を継いだわけではないけど、絶やすのはもったいない気がして、14年前に、惚けたお袋のぬか床のカビを取り、生き残っていた糠床だけ取り出して再生させた。
食べてはいたけど、実際にぬか床をいじった事はなかったので、試行錯誤だったけど、これがイガイに楽しい。
俺の中でぬか床は「飼育」だった。
ペットを飼う感覚だ。
機嫌が悪い日もあるし、何にもしてないで、1週間ぶりに取り出した古漬けが死ぬほど旨いと思う時もある。
大事に大事に、育てている。
カクヤはそんな古漬けだったり、昨日つけた浅漬けだったりを、とにかく刻む。
塩抜きして、これでもか⁉️ってくらい、俺は生姜の細切りを混ぜる。
これがスパイスになるんだ。
酒のアテにもなるし、食欲ない時はこれで白飯がカッ喰らえる。
伝統なんてクソ喰らえだけど、日本の良い文化は継承して欲しいなんて、国に何も貢献してないくせに、思うわけですよ。
若い子にカクヤを食べてほしい。