股関節をうまく使うとは?
こんにちは、トレーナーのクロです!
お子さんが元気に遊んだり、体を動かすことを楽しんでいる姿、見ていて嬉しいですよね。
そんな日々の遊びや運動の中で、お子さんがもっと自由に、そしてケガをしにくい体を作るために大事なポイントがあるんです。
それが「股関節(こかんせつ)」です。
実は、股関節は体を動かす全ての基本になる部分。
股関節がしなやかに動くことで、走ったり、跳んだり、体をねじったり、いろんな動きがスムーズにできるようになります。
そして、お子さんだけでなく、大人の私たちにも股関節の柔らかさは大事です。
ご家族みんなで体を動かす際に、この股関節を意識することで
もっと楽しく、もっと快適に運動ができるようになるんです!
「どうやったら股関節を上手に使えるんだろう?」と気になった方も多いはず。
実は、股関節の動きは、たくさんの筋肉が協力して支えているんです。
これを知ることで、体をもっと自由に動かせるようになります!
それでは、まず股関節を動かすために働いている重要な筋肉たちをご紹介します。
股関節を動かすために筋肉
股関節のまわりには、たくさんの筋肉があります。
いくつか紹介すると
おしりの筋肉(大殿筋・中殿筋):脚を後ろに引く動きに作用
ももの前や後ろの筋肉(腸腰筋・ハムストリングス):脚を前に曲げる動き(腸腰筋)膝を曲げる動きと脚を後ろに引く動きに作用(ハムストリングス)
内ももの筋肉(内転筋):脚を内側に閉じる動きに作用
これらの筋肉がちゃんと働くことで、股関節を自由に動かすことができます。
子どもたちにとっての「股関節」の大切さ
股関節をしっかり使えるようになることは
子どもたちの成長にとって非常に重要です。
股関節は全身の動きの基盤となる部分で
ここを上手に使えるかどうかが、将来の運動能力に大きく影響します。
子どものうちに股関節の動きを自然に覚えることで、
スポーツや運動が得意になる「違い」が現れるのです。
股関節がしっかり動くと
走るときの脚の引き上げがスムーズになり、速く走れるようになります。
また、ジャンプ力が向上し、跳ぶ、投げる、蹴るなどの動作がより強くなります。
股関節の柔軟性が高まることで、身体全体の動きがしなやかになり、
怪我もしにくくなります。
逆に、股関節の柔軟性がないとどうなるでしょうか?
成長期の子どもたちにとって、柔軟性と筋力のバランスを保つことが
正しい動き方や怪我の予防において非常に重要です。
この時期は骨や筋肉が急速に発達していくため、身体の一部が十分に動かないと
他の部位がその動きを補おうとする現象が起こりやすいです。
例えば、ハムストリングス(太ももの裏の筋肉)が硬いと
股関節の可動域が狭くなり、その結果、腰が無理に動いてしまい
腰痛や腰の怪我に繋がりやすくなります。
また、足首の柔軟性が低いと、膝がその分の負担を受けやすくなり
膝に痛みや怪我のリスクが生じることがあります。
特にスポーツをしている子どもたちは成長に伴う筋力や
柔軟性の変化に注意が必要です。
筋力トレーニングやストレッチを取り入れて
身体全体の動きをスムーズに保つことで、身体全体のバランスを改善し
怪我を防ぐことができます。
つまり、特定の部位に過度の負担がかからないように
全身の柔軟性を向上させることと同時に、適切な筋力を養うことが大切です。
股関節がスポーツで大活躍!
スポーツをする上で、股関節はまさに「動きの中心」
と言っても過言ではありません。
股関節がうまく機能することで、身体全体がスムーズに連動し、
さまざまな運動パフォーマンスに影響を与えます。
どのスポーツでも、股関節の柔軟性や強さがパフォーマンスに直結します。
サッカーや野球、テニス、ダンスなど、競技の種類を問わず、股関節がしなやかでしっかりと動くことが、より強く、正確で、パワフルな動きを可能にします。
例えば、サッカーのシュートでは、脚を大きく振り上げ、
ボールに力を伝える動作が重要です。
この時、股関節が十分に柔軟で強いと、下半身から生まれた力を無駄なく
身体全体に伝え、より強く、遠くへ正確なシュートを打つことができます。
野球でも同様です。
バットを振る時に、股関節がしっかりと動いていれば、
下半身の力をスムーズに上半身へと伝え、より力強いスイングが可能になります。
テニスのサーブやラケットのスイングでも、股関節が柔らかいことで、スイングにスピードとパワーを加えることができるのです。
さらに、股関節の周りの筋肉が強くなると、
スポーツ中のバランスも大きく改善されます。
身体が安定しやすくなり、動作中に身体がぶれることが少なくなるため
より正確でしなやかな動きを実現できます。
股関節が安定することで、踏み込んだ動作やステップワークもスムーズになり、
プレー中に無駄な動きを減らすことができるのです。
また、股関節が強くなることで、スポーツ中の持久力も高まり、
長時間プレーを続けても疲れにくくなるというメリットもあります。
これは、股関節の可動域を広げることで身体全体が効率的に動き、
余分な力を使わなくて済むからです。
筋力は各年代に応じて、股関節の筋力は異なる役割を果たし、
身体の動きに大きく影響を与えます。
・幼児期(3~6歳)
この時期は、基本的な動きが発達する時期です。
股関節の筋力は、走る・ジャンプするなどの基本的な動作の
安定性をサポートします。
・小学生期(7~12歳)
この年代では、スポーツや遊びを通じて股関節の筋力が徐々に高まり、
より複雑な動きやバランスが要求されます。
適切な筋力は、成長とともに起こりやすい膝や腰への負担を軽減します。
・中高生期(13~18歳)
身体が急速に成長する時期であり、筋力が不安定になりやすい年代です。
股関節の筋力がしっかりしていると、運動時の負担を分散し
怪我のリスクを抑えることができます。
各年代での股関節の筋力を理解し、バランスを取ることが、健康的な成長と運動能力の向上に重要です。今の自分の筋力状態を把握するために、一度筋力測定をしてみましょう。以下の記事では、具体的な測定方法や筋力の基準について詳しく説明していますので、ぜひ参考にしてみてください。
疲れにくい身体作り
スポーツや運動を行うと、筋肉が疲労し、体内には疲労物質がたまり
だんだんと身体が重く感じられるようになります。
特に股関節周りの筋肉が硬くなると、血行が悪くなり、
疲労物質である乳酸がたまりやすくなります。
これが続くと、筋肉がうまく動かなくなり
運動時に身体が重たく感じることが多くなってしまいます。
しかし、股関節をしっかりと動かし、柔軟性を高めるストレッチを
日常的に取り入れることで、血流が促進され、乳酸がたまりにくくなります。
例えば、運動後のクールダウン時に股関節を丁寧にストレッチすることで
筋肉にたまった疲労物質が速やかに排出され、翌日の疲労が残りにくくなります。
股関節のストレッチは、リンパの流れを促進する効果もあり
身体の老廃物がスムーズに排出されやすくなります。
その結果、身体のむくみや疲れが取れ、身体が軽く感じられるようになります。
日常生活でも、股関節を柔らかくしておくことで、歩いたり階段を上り下りする
動作が楽になり、日々の活動もスムーズに行えるようになるのです。
股関節の柔軟性を保つことは、スポーツのパフォーマンスを向上させるだけでなく、日常生活での疲れを軽減し、身体全体の調子を整えるためにも欠かせません。
股関節をしっかりと動かす習慣を身に付けることで、運動も日々の生活も、
より楽しめる身体作りにつながります。
おすすめのストレッチ・トレーニング
私たちの教室でも、10月に行ったストレッチとトレーニングがとても効果的です!ぜひ、ご家庭でもお子さんと一緒に取り組んでみてください。股関節が柔らかくなることで、怪我を防ぎ、スポーツのパフォーマンスもアップしますよ!
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