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機会損失の失望から逃れる方法

リスクを取って失敗するより、リスクを回避して得られるはずだった利益を得られなかった時の方が圧倒的に後悔するそうです。とはいえ、機会損失を回避し続けてリスクを取り続けるのも波乱万丈の人生になりそうです。ある程度、機会損失を受け入れながら生きていく方法を今日は考えてみたいと思います。

その前に言葉の定義から

機会損失は、簡単に言えば、「稼ぎ損ない」や「儲け損ない」のことをいいます。これは、実際の取引(売買)で発生した損失ではなく、最善の意思決定をしないことによって、より多くの利益を得る機会を逃すことで生じる損失のことを指し、具体的には、ビジネスや資産運用などでよく起こります。(出典:  iFinance )

簡単な例で説明すると、今(2020年11月26日現在)アメリカのTesla (電気自動車の会社)の株価が急激に伸びています。時価総額もトヨタの約24兆円の2倍以上の60兆円ぐらいにまでなっています。でも、1年前の株価を見てみると現在の約1/9程度で推移していたので、当時100万円分のTesla株を持っていれば、今価値は900万円ぐらいにまでなっているでしょう。ただ、そのタイミングで株を手放した人からすると、差分の800万円分が機会損失となります。実際は9倍になりましたが、100万円から10万円になる可能性もあったわけです。そこはリスクvsチャンスの自問自答の末の決断だと思うので、今振り返るとタラレバの話になります。

株とかビジネスだけでなく、日常生活にも機会損失はたくさん発生します。あの時あそこに行っていれば会えたのにとか、あの会社に就職していればとか、あの売り場で宝くじ買っておけばとか、キリがないですね。

基本的にこのタラレバの機会損失は大小様々ですが、かなり無意味にマインドシェアを奪っていきます。このマインドシェア泥棒を少しでも避けるには、「ポリシーを設定する」というのが良いのではないかと考えています。

株取引とかだと、個人投資家は自分自身で「損切り」と「利確」のポリシーを設定している人が多いみたいです。たとえば、10%以上損失が発生したら、損切りする(損失が発生しているが、その株を手放す)。50%以上利益が発生したら利確する。(利益を確定する、株を売却して含み利益を現物化する)明確に数値ベースでポリシーを設定しておけば、イレギュラーな状況になってもポリシーに沿って行動すれば良いですし、ポリシーに沿った上で発生した機会損失は、ポリシーに反しているから仕方ない、と割り切ることができます。
(個人投資家の人に話を聞くと、このポリシーに沿って売買を実行するのが、実は一番難しいと言います。欲がでちゃうんですよね。だって人間だもの。)

日常生活でも大枠でのポリシーを設定しておけば、機会損失に怯える事も少なくなります。例えば、リスクテイクするか、見逃すか迷った時、その後話しのネタになりそうな方を選択する、という関西人的なポリシーも良いと思います。機会損失が発生しても、話のネタができたと思える、かもしれないです。

ということで、機会損失の失望から逃れるには、「ポリシーを設定する」のが良いよと書いてきましたが、定期的なポリシーの見直しは必要だと思います。ポリシーに沿って決断していくなかで、あまりにも機会損失の頻度が高くなってきたなーと思った時が見直しタイミングかもしれません。

うまくいくかどうかはあなた次第。

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