【詩】 偽善者の声
あ、おばあさん!
重そうな荷物ですね、お手伝いしますよ!
「偽善者だ! おばあさんが困ってるなんて、一言も言ってないじゃないか! 俺みたいに見ないフリしとけばいいんだよ!」
あ、妊婦さん、席を譲りますよ。
ずっと立ってるの、大変でしょう?
「偽善者だ! そうやって席を譲るために、わざと優先席に座ってたんでしょう! 私みたいに寝たフリをしとけばいいのよ!」
へぇ、〇〇災害の募金かー。
俺の小銭でも、少しは足しになるかな。
「偽善者だ! そうやって『良い奴』ぶってるだけのクセに! 何もしないでいるほうが、相手のためになるし、正しいことのはずだ!」
たとえ偽善と呼ばれても
誰かを助けない理由にはならない
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見出し画像には、『ももろ』様のイラストをお借りしました!
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