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naoho

naohoというブランドを立ち上げて4年を迎えようとしています。
もっといろんな角度でお見せできたり、伝えていけることがあるのではと思い、この度noteを始めることとしました。

初めての記事なので、naohoの始まりのことからはじめようと思います。
naohoを始めた経緯は、20代中盤それまでやりたいと思い続けていたことと、現実の狭間でついにやりたいことが分からなくなり、一度手放して何も無くなってしまった後に、この先の人生でのまさにライフワークといえる仕事を見つけたいと思っていたタイミングでの巡り合わせと勢いと、周りの友人の何気ない言葉の重なりからでした。

ただずっとお洋服にこだわりがあって、明確に欲しいものがあるからこそ、探しに行っては見つからず
ここがこうだったらいいのに、これが要らないのに
と何も買わないで帰ることの多い私には譲れないものがあって
それは
1.スタイルが美しく見えること
2.ハイウエスト
3.ゴムのウエストでないこと

2と3の両立って難しいんです。
ハイウエストのお洋服が好きなのに、ピタッとウエストでとまるお洋服はなかなかなくて、あってもバックスタイルにゴムが見える…
それがとっても嫌だった

元を辿るとそこに行き着く気がします。
そして私は儲けたいという目的ではなかったので、サイズを限定してしまっても問題がなかったんです。
むしろ、たくさんあるブランドの中で私が新たに作り出す意味として、私と同じような方に向けて、もしくはセミオーダーをしていただいてジャストサイズで着たいという方にむけて
注文をしてから、自分のためだけに作られる服というものが身近にあってもいいのではないかと思ったのです。


ブランド名がnaohoという私の名前である理由も単純で、これから先変わらず想える名前がそれ以外思い浮かばなかったのです。

もちろん、色々考えはしました。
意味を込めて、様々な言語で翻訳してみたり、造語を考えたり、でも今込めた意味さえも、数年後の私から離れていく可能性はどこまでもあって
もしかしたらそれは後悔に近い思いになるかもしれませんよね。
人間、色々な出来事を経て、何も起きていなかったように見えたとしても、刺激されて、磨かれて、揺らいだり固まったりして、進み続けるものだと思うのです。
だからこそ、今の思いを込めて作る言葉に、ずっとの自信を持てなくて
立ち上げ当初から変わらず「letter for you」という場所に書かれた文にあるのですが

「世界で唯一、私自身だけが確かに私のものなのだとしたら
私という不自由ささえもドラマティックに
私を愛して生きていきたい。」

どこまで行っても、どれだけ想っても、どれだけ願っても
喜ばしくも悲しくも、自分自身だけが、確かに自分のものなのです。

2022AWのコンセプトにもありましたが
人生で1番最初の運命の人であり、最期まで約束された運命の人

だからこそ、私は私の名前を付けました。
変わり続ける私と共に、育ち続けるブランドになれたらいいなと

いつまで経っても、私自身より若い世代にとっては憧れや、背伸びする刺激的な心のような、近い世代にとっては心を強くする魔法のようなそんな風に捉えられるように育っていけたらいいなと描いています。

そして立ち上げてから、幸運にも恵まれ、ここまで来ることができました。
ここにきて、考えることがたくさんあります。

ブランドとして認識していただきたかった
その強い思いから、シーズンでお洋服を出してきましたが、それ自体に難しさを感じ始めました。
いただいたご注文の製作に加え、新作のサンプルを製作していくことが難しく、これには年数を重ねてきて、私のこだわりが強くなり、何度も修正を必要とすることが増えてきたのが大きなポイントです。
ですが、こだわらない服なら要らないですよね。
そして年を重ねるごとに、点数が増えているのも、シーズンの始まりに揃えることが難しくなってきました。

焦る気持ちがいい影響を及ぼす問題ではないなと
そしてこだわり抜いた最高のものだけをお届けしたい思いが、どんどん増してきて、何かを変えるタイミングが来たのかもしれないと思い始めました。


どういう形になるかはまだ分かりませんが、この2023SSが終わりましたら、今までの発表の仕方から変えさせて頂こうと思っております。

シーズンのコンセプトは私のやりたいことですので、今後も続けていきますが、そのタイミングで全ラインナップご紹介することはなくなるかと思います。

新作も不定期になるかもしれません。
もしかしたらシーズンが2だったのが、1や4になるのかもしれません。色々と考えている最中ですので断言出来ませんが、出来るだけnaohoを続けるという選択肢を選んでいきたいと思っています。


シーズンコンセプトはやめたくないというのは、コンセプトがあって湧き出るデザインもあるというのもありますが、コンセプトに文章を載せることでどこかのタイミングで、お客様のお守りになる時があるかもしれないと思うからです。

私は言葉が好きで、今までもたくさんの言葉のお守りに支えられてきました。
癒され、奮い立たされ、私を律し、チューニングしてくれる、それが私のお守りの言葉たちでした。
自分のコンセプトがお守りになったこともあります。

コンセプトで伝えている内容は本質的には似通ったことです。
それは、私が伝えたいことが結局のところそこだからなのですが、言葉が変わると、ストンと落ちることもあるじゃないですか、触れたいタイミングは変わるじゃないですか
ですから、お洋服と共にお送りしたいと思っているのです。

大切にしてください、と思っているわけではなくて
一度でも目に入った言葉は、必要な時に思い出したりしますよね。そうやって、いつか誰かに寄り添えたら幸せだなと思っているのです。

そして、一挙公開がなくなる変わりに、この場を作ることで、製作の過程や、普段の文字量じゃ伝えきれないこだわりなどをお伝えしていけたら、違う楽しみ方が出来るのではと思っています。
naohoをお好きな方の中でも、こういう過程や思いが知りたいと思ってくださったり、私個人の心に興味を持っていただいている方がいらっしゃれば、この場が楽しみの1つになっていければと思います♡


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