自分に合った資産運用を継続するために
前回お伝えしたように、投資初心者が落とし穴にハマらないようにするためには「自分に合った資産運用」を実行する必要があります。
今回は、自分に合った資産運用を手に入れるための4つのステップについて解説します。
①目的を明確にする
まず最初にやるべきは、資産運用の目的を考えることです。
よくある目的は、「老後資金を準備したい」、「子育て資金に充てたい」など。
たとえば旅行に行くときも、目的地を決めないと交通手段やルートの検討ができませんよね。
資産運用をする場合も同じです。
「いつ使うためのお金を貯めていくのか」を、まずは決めておきましょう。
なお、Day3の「資産運用を成功に導く3原則」で説明したように、「今すぐお金を増やしたい」という目的はNGです。
資産運用は10年~20年先の将来資産を増やすのに適した手段であり、短期的に増やそうとしてもうまくいきません。
②積立計画を立てる
目的が決まったら、次に積立計画を立てます。
現在の収入と支出のバランスや、将来の必要額などを考慮して、毎月いくらずつ積み立てていくかを検討します。
理想的には、目的を達成するまでの具体的な資産計画をつくるのが望ましいです。
たとえば老後資金を貯めることが目的であれば、将来の収入や支出も予測しながら、不足を補うためにいくら積み立てる必要があるかを考えていくのです。
とはいえ、「そんな先のことはわからないよ!」という方もいると思います。
その場合は、まずは今後5年間くらいでもよいので、ざっくりした計画を立ててみましょう。
③資産配分を決める
資産配分には、二つの意味合いがあります。
ひとつは、銀行預金と投資資産の配分を決めること。
もう一つは、投資資産の内訳(株式や債券などの資産タイプの割合)を決めること。
理想的な資産配分は、年齢や家族構成、家計の状態などさまざまな要因によって変わりますが、ひとつの目安として次のような配分をご紹介します。
銀行預金:投資資産 = 50:50
「銀行預金と投資資産の割合が半分ずつ」になることを目指して、積立投資の計画を立てるやり方です。
なぜ半分ずつかというと、もし急にお金が必要になったら預金を引き出したり、逆に余裕があれば追加投資したりと、状況の変化に応じて柔軟に対応しやすいからです。
④投資信託を当てはめる
多くの人が、「より良い投資銘柄はなにか?」という情報を求めています。
しかし、①〜③のステップができていないと、良い銘柄を選んでも成果に繋がりにくくなります。
Day4の「運用成果にもっとも影響する要因とは?」でも述べたように、資産運用の成果は資産配分でほぼ決まるからです。
そして、資産配分さえ決まれば、あとは該当する投資信託を当てはめればOKです。
投資信託を選ぶ際には、手数料が安いインデックス型の銘柄を優先するなど、いくつかの基礎的な知識を持っておけば十分でしょう。
繰り返しになりますが、重要なのは「良い銘柄」を探すことではなく、自分に合った資産配分を見極めることなのです。
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ここまでお伝えした4ステップを実行することで、自分に合った資産運用を手に入れることができます。
とはいえ、「計画を立てるのが苦手」とか「資産配分を決める自信がない」と感じている方もいらっしゃると思います。
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