【投信の口数とは?】これを増やした人が、将来儲かります
こんにちは。大阪では、最高気温が30℃を超える「真夏日」が続きました。10月では観測史上最多とか、、、
それでも、今日は曇っていて少し涼しく、明日以降はさらに気温が下がっていくようです。
さて、今回のテーマは「投資信託の口数(数量)」です。
投資信託の運用をしている人の多くは、口数についてあまり意識していないと思います。でも、この口数は皆さんの将来資産を増やすために、とても重要なものなんです。
口数(数量)とはなにか? なぜ重要なのか?
について説明していきたいと思います。
投資信託の基準価額と口数の関係
口数を理解していただくために、まず投資信託の基準価額(きじゅんかがく)について説明する必要があります。
基準価額とは、投資信託の値段のことです。
この基準価額には、「1万口あたりの金額を表記する」というルールがあります。
たとえば、基準価額が10,000円だったとします。
(1万円と書いた方が直感的に分かりやすいですが、3桁区切りの数字に慣れておくと便利なので、1万円ではなく10,000円と表記します)
基準価額が10,000円というのは、その投資信託10,000口の値段が10,000円ということです。
つまり、10,000口=10,000円なので、1口=1円です。
基準価額が10,000円と表示されていたら、「あ~、1口あたり1円ということね」と思ってください。
ちょっと練習してみましょう。
【問題】 基準価額12,000円の投資信託は、1口いくらか?
できたでしょうか?
【回答】 1.2円 (12,000円÷10,000口=1.2円/口)
購入金額と口数の関係
先ほどの説明が理解できると、次の問題が解けるようになります。
【問題】 基準価額が10,000円の投資信託を、購入金額10,000円で注文した。この場合、何口購入できるか?
いかがでしょうか? さっと解けた人はセンスが良いと思います。
【回答】 10,000口
考えかたを解説しますね。
まず、基準価額が10,000円ということは、1口の値段は1円です。
したがって上記の問題は、「1口が1円の投資信託を、10,000円出して買ったら、何口買える?」と変換できるわけです。
こうすると簡単ですよね。10,000円あったら、1円の商品は10,000個買えることになります。
安いほどたくさん買える
同じ投資信託であれば、基準価額が安いときに買ったほうが、たくさんの口数を購入することができます。
たとえば、購入金額30,000円として、基準価額が異なる2パターンを比較してみましょう。
【問題①】 投資信託の基準価額10,000円のとき、購入できる口数は?
【回答①】 30,000口 (30,000円÷1円/口=30,000口)
【問題②】 投資信託の基準価額15,000円のとき、購入できる口数は?
【回答②】 20,000口 (30,000円÷1.5円/口=20,000口)
このように、基準価額が10,000円⇒15,000円に増えることで、購入できた口数は30,000口⇒20,000口と3分の2になってしまいました。
ちなみに、証券会社のウェブサイトでは、口数のことを「数量」と記載していることが多いです。(楽天証券では保有数量、SBI証券では数量となっています。)ご自身の保有商品の明細をチェックしてみてください。
なぜ、たくさん保有することが重要か?
自分が持っている口数(保有数量)は、「箱に入れて保存している、商品の数」というイメージになります。
安いときにたくさん仕入れて、将来に1個あたりの値段が上がれば上がるほど、大きく儲かることになりますね。
箱に入れた商品を、少し売って現金化することもできますが、、、
なるべく大事に保管して、値段がじゅうぶんに高くなるのを待ちましょう。
どうやったら安く買える?
ここまでの説明を聞くと、
「では、安くなるタイミングを待って購入したほうが良いのでは?」
と考える人もいらっしゃると思います。
その考え方自体は、間違いではありません。
しかし、「実際に、安いタイミングで購入することは可能か?」となると話は別です。
これは私も、過去に自ら体験しているから断言できるのですが、
「安いタイミングを狙って買うことは、ものすごく難しい!」
のです。
この理由はまたの機会にお話ししますが、結論としては、投資初心者であるほど「金額を決めて、淡々と積み立て購入していく」ことをオススメします。
つまり、積み立て設定をしたら、あとは「ほったらかし」にしておく、ということですね。それが結局、「効率的に安く購入する」ことに繋がります。