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【投信の基準価額】値段が高い=良い商品、ではありません

投資信託の基準価額きじゅんかがくについて知ることは、正しい商品選びや、失敗しない運用をするためにとても重要です。
今回から数回にわけて、「基準価額の大事なポイント」をお伝えしていきます。

第1回のテーマは「値段が高いほど良い商品」というわけではないことについて解説します。
投資信託の運用では、「値段が高いか安いか」ではなく、「自分が買ったときより、高いかどうか」が大事なんです。

スタート時の値段は同じ

「基準価額」=「投資信託のお値段」です。

どんな投資信託でも、一番最初に運用が開催されるとき(設定日といいます)の基準価額は、10,000口=10,000円からスタートします。

10,000口=10,000円というのは、1口=1円と同じ意味です。

ただ、値段の表記が1口=1円単位だと、細かい値動きがあったときに1.0001円とか0.9999円のように小数点以下の数字になり分かりにくいです。

10,000口あたりの金額にすることで、10,001円とか9,999円のように見やすくなります。


継続年数で値段が変わる

どんな投資信託も最初は10,000円からスタートするので、「運用開始から時間が経っているものほど、値段も高くなっている可能性がある」ということになります。

たとえば、投資先などがまったく同じ商品であっても、5年前から運用されている投資信託と、最近できたばかりのものを比べると、前者の方が値段が高くなりやすいです。

逆に、良い商品であっても、新しいものは10,000円に近い値段のはずです。一時的には、10,000円を割り込む可能性だってあります。


(長い年数が経っても値段が上がらないのは問題ですが、どんな良い商品でも、最初の数年は10,000円を下回る可能性があります。それが投資信託という金融商品の特徴です。)


自分が買ったときより高いときに売るのが基本

以上のように、投資信託を選ぶとき、基準価額が高いか低いかは判断基準になりません。

投資信託で利益を出すには、あくまで「自分が買ったときより、値段が上がってから売る」のが基本ルールです。

短期的な基準価額の変化は気にしないようにして、、、

一度購入したら、なるべく長い年月(10年~20年)放置して、値段が上がっていくのを気長に待つことが、とっても大事なポイントなのです。

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