積み立て投資を始めたら、ここをチェックしよう!
つみたてNISAやiDeCoを始めた方から、「証券口座にログインしても、どこを見てよいのか分かりません」というご質問をよくいただきます。
今回は、「ここだけ見ておけばOK」というポイントをお伝えします。
証券会社のウェブサイトを開いて、つみたてNISAの運用状況をチェックしようとすると
保有数量
平均取得価額
現在値
時価評価額
評価損益
などなど、、、
いろんな情報が表示されていて、どこをどう見てよいのやら、分からないですよね。
たくさんの専門用語がありますが、これらのなかで知っておくと良いのは、次のふたつです。
時価評価額(または評価額)
評価損益(または損益)
証券会社のウェブサイトをみると、次のように投資信託の銘柄名の横に表示されていることが多いです。
※楽天証券の画面です。SBI証券では、「時価」を省略して「評価額」、「損益」と表示されます。
時価評価額(評価額)とは、「その時点で売却したとき、いくらになるか」を示しています。
上の例だと、eMAXIS Slim先進国株式インデックスという商品を保有していて、これをすべて売却すると、12万3,965円の現金になるということですね。
そして評価損益(損益)とは、「その時点で売却したときの、損失または利益」です。
上の例では、すべて売却すると3,960円の利益が確定します。
ここであなたに質問です!
この事例で、元本(自分が投資した金額)はいくらでしょうか?
わかりましたか?
時価評価額の12万3,965円から、評価損益の3,960円を引いた、12万5円が元本です。
(123,965円 - 3,960円 = 120,005円)
言い方をかえると、12万5円の投資をして12万3,965円に増えたから、損益は+3,960円ということですね。
なお、評価損益というのは、あくまで「売却したら確定する利益や損失」であり、売るまでは損も得もしていないというのも、意識しておきたいポイントです。
そして、評価損益を元本で割って100をかけると、評価損益率(%)となります。
(3,960円 ÷ 120,005円 × 100 ≒ 3.29%)
ちなみに、投資をするうえで重要な数字は、この「評価損益率」です。
投資金額の多い少ないにかかわらず、投資の成績を示す数字だからです。
もし、つみたてNISAで全世界株式に満額(年間40万円)を20年間積み立てたら、、、
元本800万円に対して、平均的にみて400~600万円くらいの利益が期待できます。
このときの評価損益は+50%~+70%程度になります。
銀行預金で積み立てるのとは、相当の違いですよね。
最後に、「どれくらいの頻度でチェックすべきか?」についても触れておきます。
私は、半年から1年に1回だけのチェックで十分と考えています。
どうせ長く続けるものですから、あまり頻繁にみても仕方がないので。
値動きを見るのは、精神的にも負担になりやすいし、、、
積立投資の極意は、「とにかく、ほったらかし」です。
楽して資産を増やしていきましょうね😊
(以下、補足です)
楽天証券ユーザーの方から、「毎日メールが届きます」という声を聞きます。
その場合は、通知設定から配信停止にしても良いと思います。
(私は配信停止にしています)
参考までに、やり方を説明します。
楽天証券のウェブサイトにログインしたら、次の順に進んでください。
マイメニュー ⇒ お客様情報の設定・変更 ⇒ メールサービス ⇒ 通知メール ⇒ 現在のメールの配信状況を確認する
次のような画面になりますので、「配信する」になっている項目を「配信しない」に変更すればOKです。