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おすすめ本6冊|競争戦略・事業戦略・ビジネスプラン
戦略に関するビジネス書は多数出ています。正直、どれを読んだら学びになるのか全く分かりません。さらには「戦略」という言葉を何となくカッコイイから使っているというケースも多数あり、よく読んでみると全然戦略について書かれていないこともあります。一つの企業や起業家をとりあげたストーリー形式のものとソフトカバーで文字の大きい(=とっつきやすい)本に多い傾向にあります。
そこで、きちんと戦略について理解したい方におすすめできる本をご紹介します。(ビジネスプランの作り方、事業計画の作り方、ではなく、あくまでも「戦略」「競争戦略」について学ぶ本です。)
イチオシ 短時間でささっと掴みたい場合
なぜ「戦略」で差がつくのか。―戦略思考でマーケティングは強くなる―
戦略とは目的を達成するために資源を最大限に活用すること。その本質が書いてある良書です。理解や習得に時間のかかる、難解なフレームワークが出てこない点もささっと掴みたい人におすすめできるポイントです。
とことん突き詰めるなら古典的名著
このカテゴリの権威はマイケル・ポーターです。1980年代以降の戦略に関する書籍はほとんどがマイケル・ポーターに影響を受けています。
自分の事業が身を置く市場・業界をセグメント分解した中から明示する
明示したセグメントの市場環境を5フォースを使って分析
自社の商流をバリューチェーンを使って示し、差別化ポイントをあぶり出す
電子書籍化されておらず、印刷のテイストもデジタル化されている匂いがしません。しかも相当分厚い上に高額(8,000円以上!)。手に取るまでのハードルが高い上に、読んで理解し体得するには何度も何度も読み返さなくてはいけません。
でも、それだけの価値がある了承です。時代の変化が速く、簡単に陳腐化する現代において、30年以上生き残っている戦略の本。本気で極めたいなら必読です。
マイケル・ポーターの弟子に当たる人が、競争戦略を分かりやすく解説してくれています。競争優位の戦略を読む自信のない人、読む気になれない人はこちらから手を付けるのもアリです。著者がマイケル・ポーターに確認を取り許可を得た上で内容を固めています。その為、基本的には本人後任です。
一部、この本でしか出てこない図解やフレームワークがあります。それが戦略の本質を理解しやすくしてくれます。
競争戦略を使いこなしている企業
大規模な企業において、自社のリソースや強みをきちんと認識し、それを全社→事業→チームときれいに一貫した戦略を策定し実行し勝っている事例。
「なるほど、戦略っていうのはこう使うのか」というある種の完成事例が分かります。同じことを明日そのまま出来る人は限られているかもしれませんが、誰もが最終的にはたどり着きたい状態。必読です。
ストーリー仕立てで痛快に読める本
これまでに紹介したような本で一旦基礎を理解した後に読むと効果絶大なのが三枝匡さんの本。
どの本も面白いですが、この初版のV字回復の経営が一番汗水垂らして奮闘している感じが出ていて生々しいです。事業全体を一つのベクトルにまとめ進めるためにはここまでやらなくてはいけない、ということが分かる書籍。
どの本も良いのですが、あえてもう1冊挙げるならこの本。ミスミをどうやって成長させたか、折々にどんなことを考えていたか、がとても良くわかります。
2冊だけ挙げましたが、三枝匡さんの本はどれも戦略をストーリー形式で学ぶのにおすすめです。むしろ全冊を1回ずつ読むだけでも相当楽しみながら理解を促せると思います。
読書をスキルに高めるには
読書をスキルに高めるアプローチは二つあります。
ひとつは、1冊の名著を何度も何度も繰り返し読み、出来る限りに完璧に近づけるアプローチ。もうひとつは、同じカテゴリの本を何冊も(6冊以上おすすめ)読み、どの本にも書いてある内容・どの本にも共通する示唆を見つけるアプローチ。
人によって好き嫌いや合わせやすい習慣があるかと思いますが、いずれかで学ぶとよいでしょう。
人はある程度の感覚をおきながら、6回同じ内容を聞くと受け入れるそうです。だから6回。過去に何回か聞いたり学んだことのあるカテゴリなら減らしていいかもしれませんが、基本はこれを目安にしましょう。