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『MIZZ鍼灸治療院物語』の著者 MIZZ先生こと”みずかみよしのり”が 渋谷道玄坂百軒店伝説のロック喫茶『ブラックホーク』を語り尽くします

◆第2シリーズ 
ザ・インタビュー:MIZZマスターの『ブラックホーク』懐古談
(聞き手:編集人ひめちゃん)


「バンド・オブ・ジプシーズ」ジミ・ヘンドリックス

第9話 BREAK O4❐『ブラックホーク』1970

《MIZZマスター》
 1970年初頭の『ブラックホーク』をご存知ない方や,少し遅れて『ブラックホーク』のファンになられた方には想像がつかないかもしれませんが,店では,レッド・ツェッペリン,グランド・ファンク・レイルロード,ジャニス・ジョプリン,ディープ・パープル等々に加えて,短い期間ではありましたが,ブラックサバスやジミヘンなんかも頻繁にかかっていたのです。
 
 何でもかんでも仕分けしないと気がすまない此の国の評論家先生方は,ハイ!この人は“NEW FOLK”ネ,この人は“WEST COAST SOUND”ネ,そしてこの人は“HARD ROCK”ネ,といった具合にミュージシャンたちをすぐに分別したがる傾向にありますが,当時の『ブラックホーク』のお客さんはそんな垣根づくりを無視するかのようにまとめて“ROCK!”と言っていましたね。
1968年頃からの英米のレコード会社はまさにanything goesといった態で,ROCK MUSICIANモノを次々30cmLPにプレスして世に出していた感があります。
 
 『ブラックホーク』でも,やや網目の粗い篩にかけたようではありましたが,片っ端からレコード紹介していきました。
 CSNY(クロスビー・スティルス・ナッシュ&ヤング)➡ビーチ・ボーイズ➡サンタナ「Black Magic Woman」➡レッド・ツェッペリン「LED ZEPPELIN Ⅱ」➡グランド・ファンク・レイルロード➡ニール・ヤング「After The Gold Rush」なんていう選曲の流れもありでした。
 とにかく,1972年頃まではそんな感じだったんです。

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