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推しができて沼にはまった一周年記念の初note

その昔、私にもはまっていたものが色々あった。フィリップ・ドゥクフレ(1992〜)や、仏像(1994〜)。讃岐うどん(1994〜)や波照間島(2005〜)…。それらについては、これまで様々な場所で語るだけ語ってきた。(これらについては後日語る機会があれば、また)

だけどここ最近は、そこまで心動かされるものは無かった。

その間結婚したり、家づくりに没頭したり、自分の周りの状況に変化があって、他に目がいっていなかったというのもあるかもしれないけれど、それはそれでさみしいともなんとも思っていなかった。

が、2018年12月、出合ってしまった…

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年縞(ねんこう)に!!

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みなさん、年縞って知ってますか?知らんでしょう!私も数年前からある程度知識は得ていたつもりだったんですが、、

引用しますと、

「年縞」とは、長い年月の間、湖などに堆積した泥の層が描く特徴的な縞模様のこと。福井県にある三方五湖のひとつである水月湖は、世界的にも大変珍しい自然条件により、過去7万年にわたり途切れることなく、年縞が1枚ずつきれいに積み重なっている状態が保たれています。このことにより、水月湖の年縞は、地質学や考古学で年代を特定するための世界標準の「ものさし」として使われているのです。

湖の底にある地層というと伝わりやすいでしょうか。

ともかく、福井県若狭町(わかさちょう)にある三方五湖(みかたごこ)のひとつ「水月湖(すいげつこ)」で、その年縞が7万年分見つかったのです。

そして、なんとなんとそれを展示する施設が、2018年9月に福井県若狭町に「福井県年縞博物館」としてオープンしました。(建築設計は内藤廣!!!)


福井県年縞博物館に初めて行った

ここでは、その水月湖の年縞7万年分を見つけちゃった年縞研究のエキスパートである、立命館大学古気候学研究センター長の中川毅教授や北場育子准教授のガイドツアーというのが定期的に行われています。

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(博物館横には立命館大学の古気候学の研究施設も併設しています)

ともかく2018年の夏から秋にかけては仕事漬けの日々にほとほと疲弊してた時期で、9月のオープン時には全く食指が動かず行けずじまいになっていたのだけど、流石に年の瀬も迫り、やっぱし今年中には行かねばなるまい、そしてどうせ行くなら専門家のガイドツアーに参加してみよう!しかも、その日は北場先生のツアーも中川先生のツアーもあるから、どうせなら両方参加してみよう!と重すぎる腰を無理やり上げて、晴天の12月28日、足を運びました。


13時から、北場先生のガイドツアー。

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15時からは中川先生のガイドツアー。

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するとどうでしょう、このお二人の話術が素晴らしすぎて、私の脳の中でぼんやりと存在していた年縞の知識とお二人からもたらされる知識がパーンと繋がっていく実感がありました。これって、かなり久々の感覚…!!

ね、ねんこうって、、、すごい!!!!!


(このガイドツアーの時のことは、こちらで読んでください。長いけど。これが、ちょうど一年前。かなり熱く語っています↓)

帰ってから、脳が疲労してふらふらになっているのに頭が沸いて知識欲がむくむく湧いてきてしまって、勢いで自宅にあった夫所有の中川毅先生の「時を刻む湖」を読み始めたら止まらなくなり、途中まで読んでたマスカレード・ホテルを中断し、そのまま最後まで読みふけってしまいました。

そんなこんなですっかり年縞に感動した私は、ニワカながら年縞についていろんなところで語ったり(といっても上記のインスタにアップしたとか、友達に勧めたとかそんな感じ)、とにかく博物館に行くように!!などとウザく言い始めてたんですが、ここまで心動いたのはやはり中川・北場両先生のトークがあったからなのだろうなと思うのです。私に久々に推しが出来た喜びがありました。

博物館にもその後何度も足を運ぶようになりました。


推しに見つかった

そんな5月の終わりのある日、博物館横のcafe縞で梅フロートを飲んでいたら、たまたま中川先生と北場先生がカフェにいらっしゃいました。

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中川先生は私を見るなり、「あれ?どこかで…」というような顔をされたので、年末にガイドツアーに参加させていただいたものです、とご挨拶しました。その後少しお話しする機会があったので名刺もお渡ししたところ、

「もしかして、年縞のマステ作ってくれた方ですね???」

!!!!!


ひえ〜…

そうなんです。私実はグラフィックデザインを仕事としていて、地域としても年縞を推していくということで、地元の道の駅三方五湖の水月湖年縞関連グッズ(マステや手ぬぐい、お土産のパッケージや道の駅ののぼりなどなど)のデザインをさせていただいていたのです…。

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それを見ていてくださったということに感動するとともに、まだまだ年縞のすごさをよくわかっていない時に作っていたので恥ずかしい〜という気持ちでいっぱいに笑

とはいえ、年縞でデザイン展開してるっていうことを本当に喜んでくださってて(年縞のマステを作って"くれた"って言い方でそれは伝わってきました)、なんだか話が弾んでしまいました。マステ、お土産にしてくれてるみたいで嬉しい〜。年縞ビスケットや年縞羽二重餅は、海外からの研究者たちがみんなたくさん買っていったよ〜とお聞きして、感無量。

はあ、楽しかった。とともに、(やばいやばい、推しに見つかった)とかいう気持ちもあったりして。


そして、その日の夜、思いがけないメールが。

北場先生からです。

突然ですが、ご相談させていただきたいことがあって、頂戴した名刺を頼りにメールしました。というのも、今年の3月に、メキシコのマヤ文明の遺跡の近くで年縞を見つけたんです。それも、マヤのピラミッドのすぐ隣で。マヤ文明の起源と衰退について、決定打を打てる、本気の勝負ができる湖です。中川先生が水月湖に人生を投じられているように、私もこれからの研究者人生をかけて、このテーマに取り組みたいと思っています。この年縞を発見してからというもの、新たなプロジェクトを始めるために、日々、奔走していました。幸い、最高のメンバーが集まってくれて、来年3月の穴掘り&プロジェクトの本格始動に向けて、プロジェクトの求心力としてロゴマークを作りたいと思うようになりました。それを、ぜひ、お願いしたいのです。

な なんですって?!?!?!?!

中川先生が、いいプロジェクトロゴは宝物だよ、とおっしゃるのを聞いて、私も人生を共にする、そんなマークが欲しいなぁとずっと考えていました。そして、それをお願いしたいのは、naohさんをおいてほかにいません。

まさかの展開に、何度このメールを読み返したことか。(このメールの公開の承諾は得ています♪)


なんと、雲の上(湖の底?)にいた年縞ガチ勢(先生方)からのまさかのアプローチ?!?!?!?

しかも、私も持っている技術が役立つなんて…?!しかも、生涯をかけての研究のお手伝いを…この私が…?!

泣けました。実は当時仕事へのモチベーションをどう保つか悩んでいた時期でもあったので、このメールは光明でした。

なので、私も、先生方の研究を少しでも応援したい。お二人をますます推していきます!!

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(立命館大学古気候学研究センターにて。お二人ともいい顔過ぎる)


お仕事になった流れはこちらからも↓

北場先生のマヤ年縞プロジェクトのクラウドファンディング(なんと目標額200万円を達成してますが!)はまだまだ2020年1月10日まで募集中です!!!!↓↓↓

https://outreach.bluebacks.jp/project/home/13

+

最近は何かにハマることを「沼」って言うんですってね。

と言うことは私は今、年縞沼にはまっているということになるんですね。

えっちょっ、

「年縞沼にはまる」

って…

言葉通りの意味じゃあない??(ワニに注意!!)




★なんと!年始早々にお二人先生のガイドツアーがあるそうです!


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