![見出し画像](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/63012628/rectangle_large_type_2_b3be6b247a49c78536988049fc5d6928.jpeg?width=1200)
【今更ですが】マヤの年縞、見つかったってよ!その特別展やってるってよ!!【終了しました】
最近年縞(ねんこう)ネタが溜まりすぎてそうなるとかえって手がつけられなくなるという現象になっていました。家事などでもそうですよね。家事のコツは「溜めない」ことです!noteもね!!
マヤの年縞を掘ってきた!
さて、私の"推し研究者"の北場育子准教授!そう、以前のnoteで書いた運命の方。マヤ文明の地で年縞を探し、その謎に迫りたいと頑張ってらっしゃって、わずかながらそのお手伝いをさせていただくことになった経緯はこちらに書きました。
あの、クラファンで資金を集めていらっしゃったプロジェクト、なんとコロナ直前にメキシコ滑り込み穴掘りに成功!そこできっちり年縞を掘り当ててきてくれました〜!!!
↑年縞調査隊の皆様。左から3番目が隊長の北場先生。後ろに見えるのはその舞台となった、メキシコのサン・クラウディオ湖
掘り当てるっていうと本当に宝探しのテイだけど、マヤ文明の研究をしている方には垂涎の一級品のお宝です。マヤの時代(よりもずっと前)から湖の底に静かに静かに溜まりつづけていた泥…。それを狙って、あたりをつけた湖に船を出して長い筒でズボッと刺して引き抜いて採ったど〜と…!
↓↓↓このプロジェクトの公式サイトです↓↓↓
この凄すぎる年縞の大発見について、今回福井県年縞博物館&若狭三方縄文博物館で特別展を開催することになりました!て言うかすでにはじまって2ヶ月以上たってるんですが、、
PRするタイミングを見計らいすぎてたら(会期直前に福井県の緊急事態宣言は出るわ、途中完全休館になってしまうわ、ようやく平日だけ開けてOPENってなった日に福井県のコロナ陽性者が最高になってしまうわ、、色々ありすぎて)見誤って今になってしまった!
が!!!
まだまにあいます!!!!チラシでは10/4までってなってますが、会期延長されていて、今のところ2021.11/1までは確実に開いてます!!(火曜日だけが休館なので気をつけて)
動画での展示内容紹介
展示の内容については、5分くらいの短い動画にぎゅっと詰まっていて秀逸なのでぜひ見てください。なんと博物館の中のひと(天才)の手作り。こちらの動画は両会場の特別展入り口でも上映されています。
会場で配布されているパンフ
そして会場で配られている「冒険のしおり」はなんと20ページの渾身の作(無料!!)。
今回のマヤ年縞を発見した調査隊たちや世界的なマヤ考古学者がそれぞれ熱い文章を寄稿。なぜマヤで年縞を掘ることになったのか、それはどんな冒険だったのか、それに付随する面白エピソード満載!
パンフにちりばめられた年縞調査隊の似顔絵イラストや"マヤ文字さん"(このnoteにも各所に登場してもらっています)の作成はなんと博物館の中のひと(天才)。実際のマヤ文字に、色をつけてセリフをつけるだけでこんなに面白いとは…!パンフにはミニマヤ文字図鑑もついているので、マヤ文字さんたちの本当の意味を知ることができますよ。
↑このマヤ文字さんはこんなにかわいいけど、意味は「血のしたたり」…
パンフは充実の文字量で読みごたえ充分だけど、各所でイラストたちが盛り上げてくれるおかげでどんどん読み進められます。
本当はこれ読んでから展示を見るとより楽しいんだけど、、持って帰ってじっくり読んでからもう一度来てくれると嬉しいです☺️
マヤ文字さん可愛すぎる〜
…さて、肝心のその展示内容ですが…
まずは【冒険編】の若狭三方縄文博物館から行ってほしい!!!
なぜなら、こちらではそのマヤの年縞を発見するまでの写真やエピソードが満載だからです!
年縞を掘るにはまず湖を見つけないといけない!
「えっこの湖空振り??」
「道具が届かない!!!」
「でも時間がないから現地で年縞堀りの道具を現地調達して作らないといけない!!」
など、ハラハラドキドキの展開が写真や現物でご覧いただけます。(貴重!)
入り口からいきなりめちゃ楽しそうじゃないですか??奥にはワニがぶら下がってるし…
登場人物紹介も可愛い!似顔絵イラストも博物館の中のひと(天才)作。
中に入るとこんな感じ。上で紹介した動画が流れています。BGMのラテンのリズムに心躍りますね♪
ひとつひとつ見ていくと、このワニの浮き輪がぶら下がっている秘密もわかります。
謎の道具たちも!これは発明では???と思うような道具たちもありますよ。
動画のしょっぱなにも出てくる道具。こちらは、年縞を掘る装置が現地(グアテマラ)に届かないトラブルがあり、ほんの数時間で脳をフル回転して作り上げた手作りの穴堀り道具です!!こだわり部分を自ら説明してくださる年縞マスター中川毅先生!この道具がなかったら、マヤの年縞は見つかっていなかったかも…?
その手作り道具で掘り上げた貴重なグアテマラの年縞の展示もあります(メキシコの年縞は年縞博物館にあります)。説明してくださっているのはこのマヤ年縞プロジェクトの隊長、北場育子先生!
さあ、そんなハラハラドキドキで掘ってきたメキシコの年縞、どうだったのか???
それでは、【お宝編】の年縞博物館へGO!!!
(両博物館は隣り合っているのですぐ行けます!!)
縄文博の上から年縞博を見たところ↑
缶バッチをもらえる企画やってました。年縞見たらすぐSNS投稿してゲットしよう♪
マヤ文字さん、バッチになっても可愛い。ワニ(名前は"ねぎま")は、今回のマヤ年縞プロジェクトのシンボルマークです。(こちらは私のデザインです)
+
さて、特別展の展示スペースは、年縞博物館の常設展を見終わった一番奥にあります。(常設展も本当に素晴らしすぎるのでまだみたことがない方はまずそちらからじっくりご覧ください)
いきなりナニコレ?ですが、マヤの年縞を掘るきっかけにもなった大発見、アグアダ・フェニックス遺跡の3D模型です。めちゃくちゃ広〜いのがわかります。こちらも博物館の中のひと(天才)作。
ここでは今回メキシコで掘り上げた年縞がステンドグラスとなって3本展示されています。
この写真↑のステンドグラス部分、よくみると堆積物の中にちらっと縞が現れているのですが、ここが先程の3D模型で見たアグアダ・フェニックスの時代!!この時代の文明の跡がしっかりと残っているなんて、鳥肌立ちますね…
他の2本もじっくり見ると色々楽しいので、ぜひ近づいてじ〜っと観察してみてくださいね。
掘り上げた堆積物を原寸大で横に並べた年表も圧巻です(長さ8m!)。この地層をスケールとして、この年代にそれぞれどんな動きがあったのか俯瞰してみることができるのはすごくわかりやすいです。マヤ人の痕跡なども見つかったらしく、それもわかるようになってます。すごい…
そして、もちろん今も研究は現在進行形。展示期間中にも次々と新発見があるようです。期間中にこの年表にも修正が入るかも?!
併設のカフェも楽しすぎます
年縞博物館に併設するcafe縞では今回のマヤ展にちなんだメニューを出してくれています。
夏に行った時は「マヤかき氷」でしたが、
今は「マヤパフェ」に変わっていました!かき氷に乗っているのはメキシコ産カカオ豆とマヤ文字さんクッキー!!クッキーのクオリティが高すぎます。
オリジナルのグッズもたくさん!!
なんと、マヤ文字さんクッキー型も売ってます!!!なので自分でクッキー焼けますよ笑 私は陶芸で使ってみようかな。可愛いオーナメントとか箸置きになりそう。
その他、マヤ展オリジナルグッズもたくさん!(マヤ展オリジナルグッズは特別展の期間中cafe縞と縄文博物館のミュージアムショップで販売)
マスキングテープもキラキラで可愛いですよ〜。こちらも大人気みたいです。
手ぬぐいやフィールドノートもあります。フィールドノートいわゆる"野帳"はハードカバーでアウトドアでも使いやすい逸品。
手ぬぐいやTシャツは、年縞調査隊の皆様にも愛用されています。Tシャツ買うと、世界的研究者たちとおそろになれますよ。(私も色違いで3枚持ってます)
現地でフラッグとして活躍する手ぬぐい(嬉涙)。Tシャツもメキシコの湖に映えます。
以前の記事でもグッズの一部を紹介していますのでご覧くださいね。(クリアファイル・フィールドノート・Tシャツ・手ぬぐい)
そして、なんとシンポジウムもあります!
展示も楽しいのですが、なんとシンポジウムもあります。こちらも延期されていたものが10/23に開催することになりました。オンラインでの視聴もOK(要事前申込)。 アグアダ・フェニックスの発見者の猪俣先生の講演は貴重だし、北場先生の講演タイトルも気になります笑 興味ある方はぜひご参加ください!!!
詳しくはこちらまで。お申し込みはこちら↓
●TEL 0770-45-0456 ●FAX 0770-45-3680
●MAIL varve-museum@pref.fukui.lg.jp
---
そして、なんで私がこんな口調でこの文章を書いているかと言うと、、
実はこのマヤ年縞の特別展をするにあたって、デザイン・展示監修として関わらせて頂いたからなのでした。
仕事とはいえ、こんなに楽しいワクワクする企画に関わらせてさせていただけるなんて、本当に光栄なことでした。まだまだ研究は続くと思いますが、ずっとウォッチ&サポートしていけたらなと思っています。
おまけ
今回の特別展、両博物館の担当学芸員さん達と北場先生、そして私の4人のチームで展示を進めてきました。
なんとチーム名が
「チーム・シマシマヤ」!!!
縞々や!
しましマヤ!!!…
(名付け親:わが夫)
おしまい
---
【お越しの際はくれぐれも感染症対策を!!!】
●北場先生のマヤ年縞プロジェクト(正式名称:サン・クラウディオ年縞プロジェクト)の公式サイト↓↓↓
●福井県年縞博物館公式サイト↓↓↓
http://varve-museum.pref.fukui.lg.jp
●cafe縞(臨時休業も多いので来られる際はまず公式SNSをチェック!!)↓↓↓
https://www.instagram.com/cafe_shima/ https://www.facebook.com/cafeshima
●若狭三方縄文博物館公式サイト↓↓↓
https://www.town.fukui-wakasa.lg.jp/jomon/