街歩きというスタイルの確立【えきのほそ道・裏話】
ロケとしては2件目となった当区間。
川柳としては、やはり7文字の<新御茶ノ水>を見つけたところからでした。
が、はじめは「“新御茶ノ水ー大手町”はきれいに7ー5なのに、手前は湯島かぁ…」と見逃しかけ、「根津、湯島ねぇ… ねづゆしま… あれ?これで5文字?ぅえ?5ー7ー5?5ー7ー5!」みたいになって、割と興奮しました。
ロケにあたり、地下鉄だから乗るだけではネタに困ること、距離的に歩ける距離であることを考え、街歩きにすることにしました。
はじめは
・根津:谷根千の一角、下町の風情
・湯島:湯島天神
・新御茶ノ水:JRとの乗換駅
・大手町:オフィス街
とバラバラなテーマだったのですが、改めてGoogleマップで沿線を眺めると、根津神社ー湯島天神ー神田明神ーニコライ大聖堂が線で繋がり、寺社巡りの街歩きというかなりくっきりしたテーマに落ち着くことができました。
とはいえ、終着の大手町をどう締めるか。
そう悩みながら歩き着くと、目の前に現れたのは将門塚。
これで神社巡りというテーマで一貫してロケを終えることができました。
と同時に、街歩きの楽しさと可能性にも気付かされました。
このロケを通して、「えきのほそ道」は、ただ川柳区間の駅や周辺を眺めるだけでなく、それぞれの駅を繋ぐ街を歩いて作るという方向性も見出したのです。
そういう意味でも、この区間は大切な区間と言えます。