#45 ご近所旅
2024/8/19(月)
バイト先で常連のお客さんから梨をもらう。
時給は最低賃金だけど、それ以外の部分で得ているものが多い。いただきものとか、人を紹介してもらうとか、昔の知り合いが訪ねてきてくれる場所として機能しているなど。
基本ワンオペなので人間関係の面倒くささもないし、土日シフト入れろとも言われないので、気づけばもう3年も働いている。
昼ごはんを食べる暇がなかったので、帰りにモスバーガーに寄って、獺祭シェイクを飲む。
先週から「あすけん」を始めたので登録したら、モスバーガーと変わらないくらいのカロリーだった。想像していた以上に甘かったので、1回で充分。
獺祭という漢字が分からなかったので、紙の手帳の食事記録欄にひらがなで「だっさいシェイク」と書いたら、全く違うシェイクみたいに見えた。
だっさいシェイク。ダサいシェイク。
2024/8/20(火)
ヘラルボニーのアートプライズ2024展覧会を見に大手町へ。大賞作品もすごかったけど、与那覇俊さんの作品に目が釘付けになり、その作品の前で随分と長いこと過ごした。油性ペン(発色の感じからするとマッキーペンか?)でびっしりと模様やモチーフが描かれていて、とにかくサイズが大きい。背伸びしてもいちばん上までは見えなかった。
作品の中に文字が色々と書き込まれていて、それを端から端まで眺めては解読するのが、なんとも刺激的な時間だった。
わたしは手書き文字が好きなのだなーとつくづく思う。
文学館などに行っても、手書き原稿のナマっぽさにいちばん心ひかれる。
ランチを食べようと入ったアジアンレストランで、ビリヤニを初めて食べた。一緒に出てきた白いものはデザートだと思って最後まで取っておいたけど、食べてみたらなんか違う。パンナコッタだと思ってたけど、ヨーグルトに刻んだ野菜が入っていて、後から調べたらライタという付け合わせだった。
世の中には知らないことがまだまだいっぱいあって楽しい。
2024/8/22(木)
横浜市金沢区に新しい書店ができたと聞いたので、京浜急行に乗って出かけて行った。「本屋象の旅」の加茂さんが紹介していたので、たぶんわたしの好きなタイプの本屋さんのはず。
京急富岡は初めて降りる駅なので、駅から歩ける範囲の神社を検索して小高い丘の上にある富岡八幡宮へ。
今年は月1でおみくじを引くようにしている。大吉だった。
「瀾書店」は、予想通りわたしの好きな本屋さんだった。
店主の女性は、わたしと同世代。前職は全く違う仕事をされていたそう。書店員の経験がなくても本屋さんってできるんだな。
麦茶をいただきながら、しばしおしゃべりさせてもらった。駅からの道に「書店・整骨院」という看板があったので「あれはどういうタイプの書店なんですか?」と聞いて教えてもらったり。
箱推しの百万年書房さんのシリーズも置いてあるし、最近読み終わった本もこれから読みたいと思っていた本もあった。買わずには出られない。好きな棚だった。また行きたい。
2024/08/23(金)
自治体がやっている「あすけんアプリdeヘルスケア」の事前説明会のため、バイトが終わってから市役所に行ってきた。あすけんを使ってダイエットに成功したという人の話を聞いてからいいなーと思っていたけど、課金するほどの必要性は感じていなかった。そんなときにプレミアムサービスが期間中無料で使えると聞いたので応募した。
会場に到着して、まずは体組成計で体の状態をチェックしてもらう。ランニングの習慣がついているからか、下半身の筋肉量はまずまずいい感じ。
わたしが目指しているのは、美肌でもなく体型維持でもなく健脚。いつまでも歩けるおばあさんになりたい。
来年3月にも測定会があるので、どれだけ変化があるのか楽しみ。これも、自分の体を使った実験。
金曜日は、我が家は麺の日。
徹底的に料理の手を抜く日と決めている。今日は砂肝竜田揚げ(レンジでチンするだけ)と冷凍のワンタン麺(具材も入っていて、沸騰したお湯で3分半ぐつぐつするだけ)というメニュー。文句を言わない家族に感謝。言わせないけどね。
2024/08/24(土)
小5男子の家庭教師2時間。
この人は最近、画数の多い漢字に興味があるようで、休憩時間に「憂鬱」とか「痙攣」とか教えると嬉々として練習する。この間は、何も見ないで「ビャンビャン麺」が書けるようになっていた。中国語や韓国語の単語も教えてくれるので、へぇーと言いながら聞く。
1対1はおもしろい。
集団を見ていたときとは、鮮明さが違う。
今日から1泊2日で茅ヶ崎へ。
気がつけばADDressのチケットが10枚も貯まっていたので、消化するためのご近所旅。新幹線にも飛行機にも乗らなくてもできる旅を計画した。
機会があれば行きたいと思ってGoogleマップのリストに入れていたcafe ODARAが、宿泊先の茅ヶ崎D邸から近いことが分かり、足を運んだ。
静謐な空間で、針山さんの日記本を読む。焼きりんごもおいしかった。他にお客さんがいなかったこともあって、わたしだけの誰にも邪魔されない静かな場所だった。光の入り方、椅子の座り心地、かかっている音楽などがとても好み。
夕方は家守のじゅんこさんに手描き人生マップ制作のためのインタビュー。埼玉でスナックのママをやっていた人が、どうして今茅ヶ崎でシェアハウスをやっているのか。謎が解けた。
「わたしの話なんて誰かの役に立つのかしらね〜」とおっしゃっていたけれど、少なくとも聞かせてもらったわたしにとっては、とても楽しい時間でしたよ。8人きょうだいの6番目ってどんな感じなのかとか、洋裁学校でどんなことを教わるのかなど、自分では体験したことのない話を聞くのはとても豊かな時間。
そして、自分がこれからどんなことをやりたいのか、やりたくないのかを考えるきっかけにもなる。
夜はコンビニで買ってきたもので一人晩酌。
4階の屋上から花火が見えるかなと思って、19時半ごろ外に出た。片瀬西浜海岸で19:40から5分間だけ花火が上がると聞いていたので。
外へ出ると綾瀬の花火大会がすでに始まっており、遠くの方にはもう一つ別の花火も。(相模原か金沢の海の公園のはず。)
3つの花火を同時に見ることができた。距離はあるので音も聞こえないし、レース編みのコースターぐらいの小ささだけど、夜空の独り占め感がすごかった。花火大会終了後に、混んだ電車に乗って家に帰る面倒くささもないし。
2024/08/25(日)
5時に起きて、サザンビーチ茅ヶ崎あたりまで朝ラン。6時をすぎると暑いので、この時間ならギリギリ大丈夫。犬の散歩の人も多いけど、家の近所で見かける犬とちょっと違う。どことなく高そうな犬たち。そしてマダムたちのサングラスがおしゃれすぎる。
朝ごはんは近くの「黒糖茶房」でモーニング。
9時からだったので、お腹を空かせていちばん乗りで入店した。
黒糖あんバターのホットサンドと黒糖生姜ヨーグルトマンゴーのせ、ホットコーヒーというメニューにした。
今回の旅は日帰りで行けるところだったので非日常感は薄いけど、いつもと違う場所でのランニングと朝ごはんはやっぱり特別。
先月「家から5分の旅館に泊まる」(スズキナオ)という本を読んだので、今度はさらに家から近いところに泊まってみたい。