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2024お仕事まとめ&振り返り

年を越し、2025年になってこの記事を書いている。
本当は2024年中に振り返っておきたかったのだが、30日に発熱してしまい、そこからダラダラしていたら年が明け、いつの間にか箱根駅伝の往路も終わってしまった。「6日に提出できるようにしますね!(心の声:まだ時間あるから大丈夫でしょ)」と無邪気に受けた仕事の進捗がすべて0%だというのに、時の流れはなんと残酷なのだろう。……などとふざけたことを言っている場合ではない。平和ボケもたいがいにしろ。ということで、仕事復帰のリハビリも兼ねて2024年を振り返っておきたい。


2024の仕事3選

2024年は、一言で言うならば非常に充実した年だった。
さまざまな巡り合わせで骨太な記事を複数手がけることができ、自信にもつながった。
それを象徴するかのように、年の瀬に出せた仕事がこちら。12月26日に発売された『科学雑誌 Newton 2025年2月号』。

中面で「母体の神秘 妊娠,出産,その後─激変する母体のメカニズム」という10Pの記事を書かせていただいた。

※一部、画像加工済み

私が医療系の物書きの道を踏み出すきっかけとなったのは、妊娠・出産にまつわる記事を制作したことだった。原点ともいえるテーマの記事を『Newton』に書かせていただけたのは大変光栄なことで、それが年末に出たというのが、2024年という年の答え合わせだと勝手に思っている。記事は取材・監修にご協力くださった遠藤先生、編集の三澤さん、そして編集部の皆さんのおかげで読み応えあるものに仕上がっている。まだ書店に並んでいるので、ぜひ読んでいただきたい。

また、これらもぜひご一読いただきたい。
NewsPicksで配信された2本の記事だ。

パナソニック株式会社の協賛によるNewsPicksとの共同メディアプロジェクト「ハイパーハイプト ロンジェビティ リポート」の企画でお声がけをいただけた。「若返り」や「長寿」という漠然としたものがテーマの本企画。特に1本目の「【大ブーム】夢の“細胞若返り“薬。その効果とコスパの真実」は、これまで手がけたなかで最もカオスな記事だった。今でもどうやってまとめたのかよくわかっていない。もう一度やれと言われてもできない気がする。そんなカオスな内容を整理整頓したうえで、四方八方に目配り気配りした記事にできたのは、編集の佐々木さん、取材にご協力くださった山田秀和先生、そして企画全体の監修を務められた市川さん、山田悠介先生、稲葉加奈子先生など皆さんのおかげにほかならない。

ラッキーが重なって担当できた2本目、「【乱立】長寿エビデンスに冷静に向き合うための「5つの方法」」も林先生のおかげで最高な記事になった。
「締切まで時間がない」「テーマが難解」「めぼしい人がだいたい手いっぱい」ということで棚ぼた的に回ってきた仕事だったが、なんとか務めは果たせただろうと思う。賛否はあるだろうが、たくさんの方に読んでいただけてスマッシュヒットになったのもうれしい。

2025年の抱負

さて、前置きのつもりで書き始めたものが思いがけず長くなったので、先に今年の抱負を話しておきたい。
2025年は「もっと深く、もっと太く」。この言葉を掲げて進んでいきたい。積み重ねてきた知識をもっと深く掘り下げて、もっと骨太な記事を書いていきたいと考えている。ご一緒したいと思ってくださった方がいれば、ぜひこちらからご連絡を。

なお、大変申し訳ないことに昨年途中まで当方の不手際により、せっかくいただいたお問い合わせへの返信がまったくできていませんでした。それについては平身低頭、お詫びしかありません。この場を借りて謝罪申し上げます。設定を変更し、迅速に返信ができるようにいたしましたので、お気軽にお問い合わせください。

2024年紹介できる全仕事

ここからは2024年に携わった仕事のうち、紹介が可能なものを手がけた順に列記する。もしも刺さったものがあれば、ご覧いただいたり、次回の発注先候補に加えていただいたりラジバンダリ(古い)。では、レッツゴー。

執筆

包括的性教育をテーマにした記事。取材・監修のご協力はサッコ先生こと高橋幸子先生。お子さんからの無邪気な質問にどう答えたらいいのか戸惑ってしまうという方はぜひご一読を。


m3.com地域版「明理会東京大和病院院長に聞く」に題し、2本の記事を制作。m3の地域版ではもっと書きたいと思いつつ、いつも寡作になってしまうことを申し訳なく思っている。


「2章 脳研究の最前線」のTopics プロジェクト「革新脳」の再構成、「4章 こころの病気と脳」のASDと脳、「5章 天才の脳」のColumn 共感覚の執筆を担当。難しいテーマばかりで脳が疲弊した記憶が(笑)。


アイセイ薬局さんのサイト「HELiCO」の3~4月の特集で複数本執筆。「心の不安」に普段とはちょっと違った視点で切り込んでいるので、お時間ある時にぜひ。


オズモールさんの春のイベント用に歯ブラシ診断を作成。好評だったようで安堵。


「3章 感染症対応マニュアル」の、ウイルスの治療法、Topics 新型コロナウイルスの現状、Column 感染症予防にせっけん手洗いは有効か?の執筆・リライトを担当。コロナ禍でさんざん身につけた知識でなんとか乗り切れた。


「FOCUS Plus 感染力最強の感染症「はしか」が世界的に流行中」を執筆。はしか(麻疹)は定期的に流行し、特に妊娠中に感染すると胎児にも影響する可能性が高くなる。ワクチン接種で防げる病気なので、できればより多くの方々が接種し、感染を予防していただきたい。


なぜかたまに回ってくる音楽の仕事。昨年はチ・チャンウクさんのイベントレポートを2日間やらせていただいた。終始あたたかかつ穏やかな雰囲気で進行しており、それをそのまま記事にしたためた次第。


「1章 発達障害とは」の注目される発達障害、Column デジタル分野におけるニューロダイバーシティの執筆、「4章 学習障害(LD)とは何か」のTopics 特別な才能を見つけ伸ばすには、の執筆・リライトを担当。発達障害とギフテッドを混同しないように、誤解されないように執筆するのが難しかった。というか、だいたい毎回難しい!!w


Newton2024年10月号で「皮膚の新常識」10Pを執筆。アトピー性皮膚炎治療の権威である椛島先生に取材できる機会なんてそうないのでめちゃくちゃ緊張した。


思春期に起こりやすい体の不調と、家族ができるケアについて東京医大の呉 宗憲先生に取材。呉先生、めちゃくちゃすてきな先生で大ファンになった。愛用のティッシュケースがポケモンなのもすてきすぎる。


体の悩みに続き、睡眠の悩みも担当。思春期は子どもも親も悩みが尽きない。悩んで悩んで大きくなってほしい。


雪印ビーンスタークさんのサイトで離乳食のコンテンツをまるっとやらせていただいた。ご担当の皆さんが温かい方々ばかりで、いつもやさしい気持ちになれるお仕事。これから離乳食の準備をするという親御さんはもちろん、お孫さんの誕生を迎える方にもご覧いただきたい。


Allergan Aesthetics Beauty(アラガン・エステティックス・ビューティー)の記事制作も担当中。だいたいの記事を担当していてそのうちの3本を代表してご紹介。何かと誤解されがちな美容医療だけれど、真摯に取り組まれている先生方もたくさんいらっしゃるし、長生きの時代には必要とされる医療だと思う。今後も、注入治療が中心にはなるけれど、美容医療を受けたいと考える方に適切な情報が適切に伝わるように頑張っていきたい。


厚労省が推進している「マイジョブ・カード」の利用促進コラムで2本を執筆。ちなみに記事制作に携わったことをきっかけにジョブ・カードを使い始めたところ、意外と(意外と?)よくできている。仕事の棚卸しや今後の目標を立てる際にも役立つので、興味があったら使ってみてほしい。ただし、作成の際はこまめな保存を忘れずに。悲しい思いをしないように。


校正・編集協力

野球好きがきっかけで回していただけたお仕事。野球の独特の感覚的な表現を伝わりやすい言葉にするために、息子の野球チームのコーチに電話して聞き、無事完成。野球はNPBと高校野球と息子の野球チームの試合を合わせ、なんだかんだで年間200試合見ており、何かしら書けるはず。自分でも企画をしたいし、お仕事もお待ちしています。

サウナの後のご飯っておいしいのはなんでだろう?というのを、サイエンスの視点から言語化した記事。校正を担当させていただいた。


このほかにも、製薬会社の健康サイト、全国の健康保険協会で配布されている冊子などなど、たくさんの記事に携わることができました。あらためて感謝!

まとめ

まとめるだけで疲れた2024年だったけれど、2025年はもっともっとまとめたり振り返ったりするのが大変な年になればいいなと思っている。
来る案件来る案件、たいがいが「至急」「難解」なので、もう諦めて至急・難解担当として邁進していきたい(冗談ですよ)。

これまでお付き合いいただいた皆さんとも、そしてこれから出会う皆さんとも一緒に、記事制作を通じて、よい未来を作っていきたいなと考えているので、本年もどうぞよろしくお願いいたします。

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山本 尚恵 Naoe Yamamoto(医療ライター)
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