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値付けのこと。自分もお客さまもバカにするな。


今日参加したカウンセラー講座で値付けの話が出たので、これは作品を売るクリエイターのかたにも大切な話だと思うので私の考えを記しておきたくなりました。

私のお店がある場所は、ど田舎というわけではないけれど都内などに比べると値段にはシビアだなと感じる時があります。
なので私のお店のクッキーの値段は「その土地にしたら高い、都内から見たら安い」価格帯です。笑
素材も大切にしていますし、全て手作りなので
決してぼったくっているわけではないのですが
街に合わせて価格を下げない。
言葉で表すとそんな感じです。

お店に入ったとたんに「いいお値段するのねえ…」とつぶやく中年女性もいますし、
話の中で「クッキー、そんな安くはないじゃないですかあ〜!」と明るくぶった斬ってくる人もいます。

気にしてない素振りはしていますが、正直頭の中になんとなくその言葉は残ってまして、
自分のメンタルによって、その言葉をつい採用してしまうことがあるのです。

私がその言葉を採用してしまう時、それは

「今まで出していなかった新しい商品を出す時」
つまり
「自信がない時」
なんです。

今年、また夏にかき氷を始めました。
クッキーに比べたらお店で出すかき氷はまだ年月が浅いし、
原材料の価格も高騰しています。
この価格で本当にお客さまが来てくれるのか?
不安要素はたくさんありました。

なので今年は、手の出しやすい価格から、やや高価格のかき氷と価格の幅を広げてラインナップを用意しました。

そして実際フタをあけてみると…

高価格かき氷の順から売れていたのです。

この結果を見て私は、すごくすごく反省しました。

「うちのお店のお客さまをバカにしてしまった」
と。

私のお店のお客さまは、ちゃんと価値のあるものに、食べたいと思うものにお金を払ってくださる方が大半だったんです。
値段で選んでる人ばかりではなかった。

もちろん、価格の幅を持たせてお客さまの選択肢を広げたことは正解でした。

そうではなくて、問題は私のマインドです。
「どうせこの街の人は、安くないと買ってくれないんでしょ?」
「どうせまた高いって言うんでしょ?」
という気持ちを値段で表現してしまったことです。

そして、これは今まで販売したクッキーで、ちゃんとお店に価値を感じてくれるような人だけが来てくれるような値付けをしてきた自分のことも裏切っていたんです。

私はお友達割引ということをしません。
年に一回買いに来てくれるお友達よりも
週に一回のペースでお買い物してくれる人のほうがお店としては大事なのです。
(あー友達減る〜笑)
常連さんがいい思いをするお店でありたいんです。

そんなふうに積み重ねてきた自分の想いまでも、一部の人の言葉で台無しにするところでした。

自分の作品に高い値段がつけられない。
それはあなたの作品を「すごく好き!」と思っている人に対して失礼にあたるかもしれません。
今はそういう人がいなくても、未来のお客さまはどうでしょうか。絶対にいないとは言えないですよね。
絶対にいなかったら、作品を販売しようと思うことはないはずですから。

安い値段で販売していたせいで、そんなに欲しいと思ってない人の手に渡ってしまって、
いくら出してもいいから欲しいと思っている人に届かないかもしれません。

そして、自分が今まで時間もお金もかけて学んできたスキル、
誰にも真似できないインスピレーション、
感じたことを形にできる才能。
もっともっと価値を与えてほしい。

自信がないままで良い。
だけど、
価格、発信、接客、しつらえ、空気感。
全てにおいて、自分もお客さまもバカにするような表現をしない。
それだけは決めて欲しいと思います!

改めて、自戒をこめて。

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