【お悩み相談】1人でできる仕事の限界について
健やかなものづくりをしたい人のための相談室
おのうえなおこです。
今回は「ココロノマルシェ」に寄せられたお悩みに回答していこうと思います!
【ご質問】1人でできる仕事の限界について
みいさん、初めまして。
おのうえなおこと申します。
私は現在クッキー屋を14年経営していまして、女性スタッフが7名在籍しています。7歳の女の子のママでもあります。
私自身もスタートは一人でネットショップを始めました。
なんだか経歴がすごく似ていますね!
なので喜びも苦しみも葛藤も、同業だからこそわかることもあるのではないかと思います。
ひとつずつ、一緒に見ていきましょう!
商品が完売するのは、他のお店にはない「何か」があるから。
ネットショップでは完売が続き、大きなイベントにも出店されているとのこと、とってもサラッと書かれていますがとてもすごいことなんです。
minneやcreemaなどの作り手が集まるサイトがができてからというもの、オンラインのみでお菓子の販売をしているお店は、私がオンラインショップを始めた時から格段に増えました。
完全にレッドオーシャン状態です。
そんな中で、完売が続き、大きなイベント出店のお声がかかるということは、
「美味しい」だけではおそらく、こうはならないはずなんです。
みいさんのお店には、他のお店にはない「何か」が必ずあるはずです。
みいさんが周囲から求められていること、
お客様の声にできる限りお応えしたい、という、
強いプロ意識とお客様への愛情を感じます。
この先事業をどうするのかを考え、悩むのは
みいさんのいる立ち位置から見たらとても自然なことだと思います。
子育てをする自分とお店をやっている自分
同時に、子供との時間は瞬間的で、
瞬きしている間に子供が大きくなっていくような感覚がありますよね。
子供の成長を見逃したくない。
子供との時間を大切にしたい。
という想いが溢れることもまた、ごく自然なことですよね。
みいさんはきっと、愛情の深い方なんだろうなあと感じています。
そしてみいさんの中で、「お菓子屋」と「子育て」どちらへの愛情も満ちている状態なのかな、と感じました。
溢れてしまった愛情をどう回収して納めていったら良いのかわからない。
その状態を目の前にして、どう整理していこうか迷われているのかな、という印象を受けました。
「子供との生活の優先度が仕事と同じくらいに上がり」
という表現を見て、お菓子屋さんのことも自分の子供のように本当に大切に想われているんだろうな、と感じました。
「子供が優先」という生き方は世間的な「正解」だし、美しい。
こう言っておけば攻撃されないし。笑
でもお店をやっている女性にとっては、「子供が優先」という綺麗な言葉ではまとめ切ることのできない、「もうひとつ、確実にそこにある愛情をかけるべき居場所」があると私は思っています。
お菓子屋も大切だからこそ、適当なことをしたくない。
だったらいっそ、手放してしまった方が気持ちの収まりがつく。
そんな想いが垣間見えるような感じがしました。
事業と子育てへ抱いているイメージは?
みいさんにとって「事業を拡大する」というのはどのようなイメージを持たれているのでしょうか?
お店を続けるにはこうあるべき、という観念を何か持っていますか?
お店を大きくしたいならスタッフを雇うべき
お客様の声にはなるべくお応えできる環境を作らなければお客様が離れてしまう
いずれは路面店を構えるべき
他店舗経営をやることがお店のステータス
・・・これはかつて私が抱いていたお店への観念です。笑
また、お子様との関わり方も、みいさんの中に「母親はこうあるべき」という母親像はありませんか?
例えば、
休日は子供と過ごさなければかわいそう
夕飯は母親の温かい手作りご飯を作るべき
PTA活動は母親がいかなくてはかわいそう
休日に寝ている時にそっと家を出ることに罪悪感を感じる
とか。
はい。これも私が抱えてる子育ての罪悪感です。笑
みいさんは
いつうまくいっている仕事の波が引くのか怯えながら、
という見方をしていますが、
その裏には、「もっともっとうまくいっている未来」も同時にそこにあるはずなんです。
そのどちらにおいても、今イメージしている未来において
「お店のこれから」と「子育てのこれから」が同時にそこに存在していない苦しさがあるのではないか?と私は感じましたが、いかがでしょうか?
子育てをしながらお店を続けている自分でイメージする
みいさんにとって、実店舗を持つことが目標、と書かれていましたが、
その目標を持たれた時にはすでにお子さんはいらっしゃったのでしょうか?
お店をやっているみいさん
お子様のいるみいさん
はどちらもひとりの「みいさん」なはずです。
「子供がいるみいさん」がこれからお店を続けていくために最適な方法
を、もう一度再設定するのはいかがでしょうか?
例えばスタッフを雇うということはその分リスクも責任ものしかかりますが、
子供の急病の時はスタッフにお店を任せることができます。
実際私が急病の時も、しれっと何も変わらずお店を回してくれました。
逆にスタッフを雇わずに、
今日は子供とお出かけだからお菓子発送できない、ということを了承してくれるようなお客様でいっぱいにする
という手もあります。
大きなイベントは難しいかもしれませんが、
私は小規模なイベントに子供を連れていって「こども販売ブース」を作って販売の経験をさせたりもしました。
逆に「やっぱり休日は子供と過ごしたい」と思うのであれば、
思いきって土日休みのお店にして、平日のみの営業で付加価値をつける方法もあるかもしれません。
私の友達のお店は、子供と遊びたいという理由でGWを完全休業にしていました。
私は平日はワンオペだし、ずっと子供とべったりよりも一人の時間がないと息が詰まりそうになるので、
平日一日休んで土曜日は仕事に行き、日曜日だけ一緒に過ごしています。
私はこのバランスが子供と一緒にいる時間を大切に過ごせますが、
みいさんにとってきっと違ったバランスがあると思います。
「事業を拡大する」と「子供との時間を大切にする」という大きな枠組みを、
虫眼鏡で観察するようにもう少し細かく見ていき、薄紙を重ねるように
ひとつのみいさんの姿に重ね合わせていただきたいなと思います。
みいさんにしか見せられない母としての姿がある
お勤めしているお母さんに比べたら、土日が仕事だったり考えることもたくさんあったり・・・寂しい思いをさせてしまうことに罪悪感を感じるかもしれません。
でも、好きなことを仕事にして一生懸命お客様を喜ばせている姿を身近で見せられるお母さんは、そんなに多くありません。
喜んだり悩んだり・・・自分の心をたっぷり使ってお仕事をしている背中を見て、
お子様もきっとたくさんの心を使って感じられているはずです。
みいさんにしか見せられないお母さんの姿。
もっとっとたくさん見せてあげてほしいな!と思います。
特大ブーメランが返ってくる〜〜〜笑
みいさんの中に「こうあるべき」を一旦脇において、
今のみいさんで自由に未来へのイメージを創っていただきたいなと思います。
直接お話しを聞けたら、ぜひ一緒にやりたいですね!
もうすぐ無料カウンセリングモニターを募集しますので、タイミングが合いましたらお話し聞かせてくださいね。
ご質問ありがとうございました。