「クリエイターこころの相談所」おのうえなおこです。
(今後キャッチコピー変わっていくと思いますw)
私はクッキー屋を14年現役で経営していますが、
現在心理カウンセラーの根本裕幸先生のもとで心理学を学ばせてもらっています。
ここまでの経験を活かし、今後クリエイターやものづくりに関わるかたへのカウンセリングや、このnoteでご相談への回答も進めていく予定になっています。
みなさんのお話しを聞く前に、私がどんな人なのかを知っていただきたい!と思いまして、改めて自己紹介をさせていただきます!
プロフィール
お店を始めたいきさつ
私がお菓子を作り始めたのは、24歳の時でした。
美大を卒業後、ジュエリー会社でパッケージデザインなどを担当していましたがやる気もなく、
毎日同僚と会社への文句を並べ、文句は言うけど自分のやることや作るもの、考え方に自信がなく、日々を過ごしていました。
ふと立ち寄った本屋さんでぼんやりとレシピ本コーナーを眺めていて、当時大ヒットしていたレシピ本のシリーズがたくさん面出しされていました。なんとなくお菓子でも作ってみようか、程度に本を手に取り、休みの日に作ってみたら…
信じられないくらいに美味しくできたのです。
できたものを会社に持っていったら、
「すごい美味しい!また作ってきて!」
と言われたことに、今まで感じたことのない達成感と喜びを感じたのです。
それから私のお菓子作り人生がスタートしたのです。
それからと言うもの、レシピ本を買いあさり、通勤時間に何冊もレシピ本を読み込み、休日はお菓子作りに没頭する日々が始まりました。
同時に自分の作ったお菓子をブログにアップすることも始めました。
しばらく続けていると、ブログの読者さんも増えてきて、お菓子を売って欲しいと言う声をいただくようになりました。
お友達が結婚式の引き出物にお菓子を使わせて欲しいと声をかけてくれて、初めて大量生産をするということも経験しました。
周りからの「すごくおいしかった!」と言う声に調子に乗り、私は「お菓子を仕事にする」と心に決めました。
暗闇の中を進む店舗経営
2010年の29歳の時にネットショップをメインのクッキー屋を始めました。
クッキー屋にしたのは、焼き菓子しか作れなかったことと(笑)、何の後ろ盾のないやつが未知の世界に挑戦するには、私が何屋なのかを覚えてもらう必要があったからです。
趣味から始めたお店だったので、自分に逃げ道を作りたくないと思って、完全に仕事を辞めてお店を始めました。今となっては、あんなに意気込まなくてもよかったなぁと思っています。笑
本当に勢いで始めてしまったお店だったので、右も左もわからない状態で毎日を過ごしていました。そして、半年後には東日本大地震を経験しました。
今よりもSNSは少なく、ノウハウなどは本で調べることがメインだったのですが、そもそも何の本を読んでいいかもわからない。
しかも当時の私は「人に聞く、頼る」ということが全く出来ない人でした。
「人に迷惑をかけてはいけない」と自分を律していました。
自分のお店が何が問題なのかもわからないまま前に進むことは、本当に地獄のようでした。
朝から晩までお店で働いていても、お金は手元にほとんど残らない。でも何がいけないのかがわからない。私はどんどん疲弊し、イライラを家族に当てる日々を続けていました。
好きなこと仕事にしていていいね、と周りからは羨ましがられて、自分自身のプライドが邪魔をして誰にも辛いと言えないままでいました。
周りからの評価と自分の心とのギャップが私をどんどん苦しめていきました。
心理学やスピリチュアルとの出会い
そんな時に、
この状態を引き起こしてるのは、周りの環境ではなく私自身そのものなのではないか?
と感じることがあり、そこから心理学やスピリチュアルなどと出会っていくようになります。
どちらかと言うと、最初はスピリチュアルのほうに傾倒していきました。
お祈り女子でした。笑
今はスピリチュアルとは良い距離感で付き合えていると思っています。
私が楽になってきたな、と感じるのは、
自分の中にある罪悪感、自己肯定感の低さ、
繊細さ、人に頼れない、人の目を気にする、
などのネガティブな側面を、
無くすのでなくて「認める」ことができるようになってきたからだと感じています。
これも私なんだな。
この私だから、このお店を作れたんだな。
と、ようやくいい意味で諦められることができるようになってきました。
パートナーシップのこと
私はお店のことと同時にパートナーシップにも常に悩んでいました。
もともとの自己肯定感の低さや、女性としての価値を自分に感じられなかったこともあったし、
「お店をやっている」なんてリスクの高い女を選ぶ人なんているわけがない
という思いが強く、
男性といい感じになっても「やっぱり付き合えない」
と言われることが何度も続き、どんどん自信を失っていきました。
それでも、どうしても結婚する!
とコミットした私は、(ものすごく端折りますがw)
自分のなかで大タブーだったマッチングアプリに登録して、
1週間で同じ大学卒の4歳歳下の今の夫と知り合い、1ヶ月で付き合い、4ヶ月後に娘が出来て結婚しました。笑
夫にはお店のことも何でも話しをするし、1番の理解者です。
(この話はまたおいおい。)
そんな夫と出会えたのも、苦しくても自分と向き合い、
自分というものを見捨てず、諦めなかったからだと感じています。
自分の助けとなっているもの
私はお店を続けるなかで、常に問題と向き合ってきました。成長すればするほど、問題もエグくなっていくのです。笑
お金、人間関係、家族関係…
東日本大震災やコロナなど、自分ではどうにもならないようなこともたくさん経験しました。
そんな時にいつも私の助けになっていたのは、捉え方や考え方をその時その時で丁寧に見つめて向き合い、自分の感情に背を向けずに、新しい視点を見つけることの必要性を知っていたことです。
好きなことを仕事にしていく事は、残念ながら私には苦しみを伴うことでした。
それでも私は、
健やかにお店を続けること
お店の時間も家族の時間も大切にする
自分の気持ちを無視しない
豊かさを受け取る
一見欲張りだけど、わたしは全てを諦めたくない、ということだけは自分に約束しています。
カウンセリングをしようと思ったきっかけ
私が本格的にカウンセリングを学ぼうと思ったのは、「当時相談したいと思う人がいなかった」というめちゃくちゃ人のせいな考えがあったからです。
お店は成功していても、家族関係がぐちゃぐちゃだったり、
心身に鞭をうって事業をしていたり…
またものづくりをする人で、心のケアまで気持ちを回している人もあまり見当たりませんでした。
(表向きは、だとは思いますが…)
「この人にお店の相談をしたら、きっとお店はうまく行くけど心壊すなあ」
みたいに感じることが多かったのです。
ものづくりやお店のことをタブーなく受け入れてくれて、自分の心のことも大切にしてくれる相談場所があったら良かったな。
と私は思っていました。
ということは、そんな場所を求めている人が他にもいるんじゃないかと思って、
そんなかたへ少しでもお役に立てるように
そして同じ方向を向いてものづくりをする人たちと私自身が繋がりたい!
そんな思いで、
思い切って深く学んでいくことにしました。
このnoteでも、当時の私が欲しかった言葉を散りばめています。
読んでくださる方にも、少しでも
「このわたしでいいんだな」「わたしらしくやっていけばいいんだ」
と感じてもらえていたら嬉しいです。
長くなりましたが、お読みいただきありがとうございました!