DAY23-25 タイ北部チェンマイ バーンロムサイとホシハナビレッジ 2019年夏
この場所のことはしっかり残しておかないと、後悔しそうなので、ちゃんと書いておこうと思う。
相性のいい場所というのがある。
そういう場所を感じとる力は、年々研ぎすまされていっている気がしていて、ここは好き、ここは大丈夫、ここはダメ、みたいなのがその場所に着いたとたんに感じるときがある。
今回、滞在したタイ北部、チェンマイのhoshihana villageは、あー、ここか。そうそう、ここここ。というように、私の体が勝手にスッと馴染んだ。懐かしいとも違う。でも、いつか必ずここに来ることが分かっていたような、不思議な気持ちになった。
この場所は、かつて小林聡美さん主演の「プール」という映画の舞台ともなり、それがきっかけで知った人もいると思う。
hoshihana village の母体は隣接するバーンロムサイという施設。もともとは、HIVに母子感染した孤児たちの生活施設として1999年に設立された場所だ。代表者は日本人の名取美和さん。
当時はタイ国民の50人に1人がHIV がに感染しており、母子感染も蔓延。産まれたときから、HIVに感染している子どもも多かった。
そういった子どもを預かる場所として発足したバーンロムサイ。
それから医療の発展は目覚ましく、いまとなっては薬さえ飲んでいればHIVを押さえることができ、母子感染も減ってきた。
現在、バーンロムサイでHIVに感染している子は、初期に入居した4名だけ。その下の世代は、親のドラッグの問題などさまざまな理由で孤児となった子どもたちが、ホームとして暮らしているという。
この施設運営を寄付だけではなく、自分たちでも稼げる「稼業」になればと始まったのが、宿泊施設のhoshihana village だ。
今回、25日間の東南アジア周遊の旅の最後の滞在先にこの施設を選んだときは、テルくんから、こんな施設があるよ、といわれ「あら、いいんじゃない」という気持ちだけだった。テルくんは、興味を持つフォトジャーナリスト名取洋之助氏の娘が名取美和さんだということで、この場所を見つけたみたい。
でも、自分でいろいろ調べているうちに、この施設に行くことが今回の旅で、絶対にやっておきたいことのひとつに変わっていった。
この施設について、もう少し記録を残しておきたいと思う。
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