Velocity-Based Resistance Training ③
こんにちは。
少し間が空いてしまいましたが今日はVelocity-Based Resistance Trainingのメリットとデメリットについて説明したいと思います。
メリット
① 即時的なフィードバックが可能
前回の記事でもご説明しましたが、毎回のセッションで計測するため、その場で数値のフィードバックをすることができます。
そのため、実施者はどのフォームやどの感覚で実施した際に良い数値が出たのかなどセッション中に確認ができるため、効率的なトレーニングが可能となります。
② 適切な強度設定が可能
私たちは日常生活でも身体的・精神的なストレスを受けます。
そのストレスによりその日の身体状態(主に疲労)は変わりますが、今までの%1RMではその状態を反映することができず、強度設定をしています。
しかしながらVelocity-Basedの場合は設定している速度を出すことができる重量で行う為、その日の状態が反映されるため、適切な強度設定が可能となります。
③ より実践的な身体動作でトレーニングが可能
トレーニングをしたことがある方は経験したことがあるかと思いますが、フォームを意識しすぎると動きがぎこちなくなり思うように良いパフォーマンスができないことがあるかと思います。
それはいわゆる内在的な要素に意識をしすぎて本来とは違うとところに力が入ったりしているためです。
しかし、今回のVelocity-Basedのようにフォームや重さではなくより早く行わせることを目標とすることで余計な動作が減りパフォーマンスが上がる傾向があります。
実際にVelocity-Basedで行ってみると自分が思っていたフォームと違ったフォームの方が良い結果が出ることあるかもしれません(その場合は先入観にとらわれているかもしれません)。
実際にスポーツなどを行う際はフォームに注意して行うことは皆無と考えるとパフォーマンス向上という面で考えるとVelocity-Basedの方がメリットがあると言われています。
デメリット
① 測定機器などに費用がかかる
今までの内容からもわかるように速度を測定する機器が必要となります。
以前は機器自体も限られており、費用も比較的高額なものが多かったですが、技術の発展により価格も種類も増えてきているので手軽に手に入れられるようになっています。
② 指導者とトレーニング実施者の間の信頼感が必要
速度を測定するため、実際にトレーニング実施者が100%なのか70%なのかを指導者が判断することは難しい為、トレーニング実施者の裁量により変わります。
そのため、基本的にはトレーニング実施者がその時にできる全力で行えるよう指導者とトレーニング実施者の間には信頼感が必要となります。
③ データの複雑であり時間を必要とする
基本的には強度設定(重量)を決めるのに必要なため、毎セッションで測定します。
そのため、データ量が多くなり複雑となり、またそのデータの分析などで時間を要します。
④ 筋肥大に対する有用性はまだわかっていない
様々な研究が行われているようですが、筋肥大に対する有用性は認められていないようです。
以上が、Velocity-Based Resistance Trainingの主なメリットとデメリットとなります。
Velocity-Based Resistance Trainingはもちろんデメリットもあるため、適宜%1RMを使用することも必要ではないかと私は考えています。
Velocity-Based Resistance Training①でも述べましたが競技によっては筋肥大が必要な時期があると思いますが、その場合はVelocity-Basedよりも%1RMや体重比などの方が効果的などスポーツや競技によりうまく組み合わせることが良いのではないでしょうか。
私も引き続きVelocity-Based Resistance Trainingに関しては勉強を続けますのでまた新しい情報があれば投稿したいと思います!
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