なんでわたしのこと知ってるの?
吸い込まれるような感覚があるときがある。
noteを辿っているとき、文章がスーッと染み込むように入ってくる人。
あ、この人の文章すきだ、と思ったときは流し読みだとしても不思議と内容が全部入って来て、たまたまその人が最新記事で紹介していた本の表紙に稲妻が走ったような感覚になったりして、Amazonアソシエイトのリンクから「今すぐ買う」を押しているのだ。
1日足らずで届いたその本に、まさに今のわたしに必要な、読みたかったことが書いてある。
YouTubeでなにげなくおすすめに上がって来た動画。
反応させるためだけに、キャッチーなタイトルを付けるのが得意な猛者たちのつくった動画は、たんに無限に上がってくるものを上から順に見るだけでも、かんたんに休日の半分を潰してくれたりする。
今は、無料コンテンツからそれぞれが、みな自分の世界観に直結する有料コンテンツへ誘導しているのであるが、YouTubeのような無料でも十分有益なコンテンツばかりのなかでは、そこから情報ではなく個人にフォーカスして、オンラインサロンへ入ろうとか、公式LINEに登録してみようなどとはなかなかならない。(わたしだけか?)
それでもやっぱり、するときはするし、そんな時はいつもあの吸い込まれそうな感覚がする。
理屈ではない。
「この情報はわたしに必要な情報だ」
と根拠のない自分のなかのどこかが告げているのだ。
今はそういう時代なのだと思う。
現代人が一日で受け取る情報量は、江戸時代に生きた人の一年分にもなるという。
そんな膨大な、煩雑で混沌とした情報の渦にもみくちゃにされ、さらされるのに慣れて来たせいか、どうやらわたしたちは「自分に本当に必要な情報」とやらを嗅ぎ分ける能力が身に付きつつあるらしい。
いや、正確に言うと「情報を乗りこなすのに慣れた人」と、「情報に振り回されている人」に二極化している感覚だろうか。
荒波に揉まれて振り回されている人は、なにが大切かわからなくなって、100万通りの正しさの中で右往左往して、あさっての方向へ行ってしまって二度と戻らないこともあるくらい、情報はかんたんに人の生き方を揺るがせる。情報を能動的に取りに行って、自分の価値観に照らして取捨選択する力のない人には本当にしんどい時代になっている。
情報を嗅ぎ分ける力が身につけば身につくほど、自分に必要な情報をすぐに見つけ出せるだけでなく、その情報に乗っているエネルギーも敏感に感じ取ることができるので
本質的には、そのうちマーケティングとか、ブランディングとか、いらなくなるのかもしれないと思っている。そんなことをしなくても自分に合っているのかいないのか、必要なのかいらないのかわかってしまうからだ。
この自分に必要なものを見つけ出す感覚が、わたしはこの1〜2年で極端に鋭くなった自覚がある。
もう、一瞬で見つけ出せるようになったし、その言葉や声や文章に乗っているエネルギーを感じ取りすぎて、気分が悪くなったり涙が出たり、感情が伝わりすぎてしんどくなったりする。
または、エネルギーの乗らない言葉を、電波に乗せるにまかせて流している人や、どこかの有名な人から聞いた話をそのまま話している人、本で読んだだけの知識をとつとつとしゃべっている人。それらもすごくわかるようになってしまった。なぜなら、その人たちの言葉はすべて自分の中から出てくる言葉ではなく、全部がドラマのセリフみたいに知識だけが上すべりしていて少しも入ってこないからである。
ほんとうに、不思議に何も入ってこなければ、何も思わないし感情も動かされない。「なんかいいこと言ってるなー」みたいな感じになってしまう。あれはなんなんだろう。
ああきっとこの人は、自分でそうは思ってはいないしそれを裏付ける体験も自分ではしてはいないけど、どこかで得た知識をつなぎあわせたり、正しそうだからしゃべっているんだなってわかってしまうのだ。
だから、発している内容と、その人の在り方がとてもかけ離れていると違和感しか感じなくて気持ち悪くなってしまう。
自分で本心からそう思っている人の言葉って、ぜんぜん違うのだ。説得力というか、その人からしか聞けない言葉とか、確信に満ちたようなエネルギーがあって、多少理論が破綻していても、自分とは考えが違っていても聞けてしまったりする。
なんか盛大に話がそれている気がするけど、要するに何が言いたかったかっていうと、ちゃんと自分の言葉でしゃべってさえいれば必要な人にはどうせ届くし、見つけてくれるよって思っている自分がいるのである。それと同時に、自分に必要なものはどうせしかるべきタイミングで手に入るから、とりあえず闇雲な、よくわからない必死さはいらないんやないかなーって、なんかそう思ったので脈絡もなく2000字近く書いてみた次第だ。
最近毎回長くなってしまう上に、文章が終わるころには盛大に論点がずれていることもあるのでタイトルの意味はさらにわからないと思うが、自分にドンピシャの情報に出会ったときに毎回わたしが思うことなのと、気に入っているのでこのままあげておきます。