客観的科学の側をどうレベルアップすると、主観が扱えるようになるのか?
Moonshot 9 というプロジェクトは「こころゆたかな社会の実現」というのを目指している。で、私は山田真希子さんのプロジェクトの一員として、多少プロジェクトに関わっている。そこで運営しているSlackで出た話がちょっとおもしろい。
Moonshot9のタイトルとウェブサイトは以下の通り。Moonshot Goal9: Realization of a mentally healthy and dynamic society by increasing peace of mind and vitality by 2050
科学者が主観の問題を扱う時に生じる問題とは?
『「こころ〜」というMSのわりに、Slackで共有されるのは、テクノロジーの話ばっかだ。「幸福とは何か」みたいなのをもっと議論すべきでは?』という議論がでた。私が見てても、ここのSlackでは、新しい論文、特に新しい技術のニュース共有しかされてないなぁと思っていた。
そこで、ガリガリの科学者の人が、そういうフワフワしたコンセプトは「どこまで科学的かわからないので敬遠してきた」という話が出た。私も本当に数年前までそういう感じだったので、深く共感した。
一方で「そういうフワフワ概念を、きちんと消化して、情報工学・脳科学につなげるべき」という話もでた。これには私は懐疑的だ。こういう考え方の裏には、西洋近代的な「二元論」が色濃くある気がしている。
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