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安く買って高く売るの勘違い

株式投資の世界では個人投資家の7~8割は負けていると言われるほど厳しい世界です。それはどういうことかというと、一つの例としては、みんなが上がりそうと思う銘柄は下がり、下がりそうと思う銘柄が上がるということになるかと思います。
ということは、多くの人が考えている上がりそう、下がりそうの判断が間違っている可能性があると言うことです。
まず、みなさんはどういう時に今後株価が上がりそうと考えますか?
よく株は安く仕込んで高く売る。たったそれだけだなんて言われることがあります。
なので安いと思ったら今後株価が上がるだろうと考えますよね。それは私も同じです。
では「安い」ってどういう状態のことだと思いますか?

私たちの普段の生活では買うものに「定価」というものがつけられているのが一般的ですよね。したがって、○%オフのように定価より低ければ安いと判断し買うかどうかを判断すると思います。
しかし、株式市場にこの考え方を取り入れてしまうと失敗する可能性が高くなってしまうおそれがあります。

どういうことかというと、株価の過去の高値を「定価」と捉えてしまい、それより下がっていたら「安い」と判断してしまうことです。もちろん、○○ショックの時のように相場全体が下がるときなどは、実際に安くなることもあると思います。
ここでお伝えしたいことは、過去の株価と比較しただけで「安い」と判断するのは危険だということです。
同じようにPERなども数年先の予測までは反映されていないため、今はPERが低くても業績悪化でEPSが下がってくれば、株価が変わらなくてもPERは上がります。

株式投資は、未来を予想するゲームです。私の経験上、過去と比較して今がどうかで売り買いの判断をするとうまく行かないことが多いです。この先、その企業の業績がどうなっていくかを予想して買うか売るか判断していくことが重要です。
そのため、この先の業績が右肩上がりが予想され、まだ株価に十分織り込まれていないと考えるなら、そのときの株価が高値圏だったり、PERも高めだったりしても「安い」と判断できるときがあるということです。

この考え方は売るときも同じです。過去の高値を超えてきたから「高い」と判断して売ってしまってはもったいないです。過去の高値を超えてくる場合は、業績が好調のことが多いため、さらに上昇する可能性も持っています。このときも先ほどと同じようにこれから先を予測して売るかどうかを判断することが重要です。

まとめると、株価の安い高いの判断をチャートやPERなどだけで判断するのはやめましょうということです。では何を見るかというと、四季報であったり、企業の決算説明資料、中期経営計画、世の中のおおまかな流れといったところを調べて判断していくことになります。

難しそうという声が聞こえてきそうですが、そうです難しいんです株式投資は。だって未来は誰にも予測できませんから。
そのなかで自分なりの仮説を立て、その仮説に従って勇気を持って買う。もし、仮説が間違っていると分かったときは潔く損切りする。
その繰り返しをしていくことで仮説の立て方も徐々に上達していくと結果が出てくるように思います。

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