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自分にYESと言うとき、世界もそれに同調する
年に一度、私は 今はそれぞれに暮らしをもっている、二人の娘たちと旅行する。
私たち、3人同じ誕生月なのでそのお祝いに、一緒に時間を過ごす。
さて、今年、私たちは海辺の町にやってきた。
その美しい景色と、水族館が有名で、多くの観光客が訪れる。
子供たちが小さい頃に、この水族館へ家族で来たことがあった。
街の中心に建つ、モダンで洗練された佇まいのホテルは、客室のバルコニーが海に面している。こんなところに滞在する人は、どんな人たちなんだろう、と見上げていたのを覚えている。
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もともと私はホテルが大好きで、子育てや家事から離れて、ときどき一人で1泊か2泊の小旅行をしていた。当時の私にはちょっぴり奮発して、居心地のいいホテルに泊まるのが、旅行の大きな楽しみだった。
けれど、子供たちが皆んな巣立って、以前よりか少しこぶりの、今の家に引っ越してからは、家が心地よくて、一人でホテルに行く必要がなくなった。
今回、あの海辺の町へ行くことになって、私はそのホテルを探索してみた。
バルコニーから海を臨むあの部屋は、去年の旅行のときのちょうど2倍する。ちょっと奮発して、というレベルじゃないな。数日は滞在するし。去年だって、私としては思い切って借りた、プールやジャグジー、キッチンのついたAirbnbのゲストハウスだった。
何か、自分が試されていると思った。
自分が望むものは、ここにあるのに、人は、それがどうして自分のものではないと思うのだろう? あれこれ理由をつけて、それを受け取らないでいるのは自分のほうだ。
子供がいるうちは、出費が多く、憧れるもの、欲しいものを見つけても、「あれは自分のものじゃない」と無意識のうちに制限してきた癖が、なかなか取れないでいるんだ。
自分の内側にある豊かさを信じて、育ててきたけれど、物質面で、自分のカンフォート・ゾーンの外に出るときには、いつも勇気がいる。
いったん、予約をいれ、そこに滞在してしまえば、それが新たなカンフォート・ゾーン内になり、「今ここ」を味わいつくすことには長けていると思うんだけど。
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ベルマンに丁重に迎え入れられて、荷物を部屋まで届けてもらってから、バルコニーへ出て海を見た。すぐ足元に、波がうちよせているようだ。遠くでイルカを見ることもありますよ、と彼が教えてくれた。
部屋には暖炉があり、バスルームには白い胡蝶蘭が飾ってあった。
しばらくバルコニーで、波音を聞いたあと、私たちは階下に設備されているプールとジャグジーにまず行こうということになった。
けれど、こんな素敵なホテルで、バスローブにスリッパといういでたちで、エレベーターを使ってホテルをうろうろしていいのだろうか、とふと疑問に思った。
部屋の外にたまたまいた、ホテルのスタッフにそれを聞くと、彼はカジュアルな笑顔を浮かべて私に言った。
「もちろんですよ、
IT'S YOUR HOUSE!」
「IT'S YOUR HOUSE!」
なんて素敵な言葉を投げかけてくれるんだろう。
そもそも私があんな疑問をもたなかったら、ジャグジーに行こうという提案もなかったら、スタッフからこんな言葉を引き出すこともなかったはず。
自分にそうすることを、yesと言えたとき、周りの状況もそれに同調する。
ああ、そうか!
私の家だったのね、
私は素直に納得した。(笑)
以前、斎藤一人さんが書いていたことを思い出した。
日本中は、自分の庭みたいなもので、みんなが自分のために道路を整備してくれたり、掃除してくれたりしているって。コンビニも一人さんには、彼の冷蔵庫だという。
そういった「ツゴウのいい考え方」で自分を豊かにするアイデアを思い出したのだった。
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滞在中、結婚式がホテルの中庭で行われていた。
私の家を、みんなが笑顔で楽しんでくれて、嬉しい。